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【レスリング】パリ五輪金“超人”日下尚「藤波朱理ちゃんの連勝記録を抜く」独リーグへ出発

スポニチアネックス 2024年9月30日 21時53分

 レスリングの団体戦で争われるドイツリーグに参戦するパリ五輪男子グレコローマンスタイル77キロ級金メダルの日下尚(23=三恵海運)、同級で21年東京五輪銅メダルの屋比久翔平(29=ALSOK)が30日、現地へ出発前に羽田空港で取材に応じた。2年連続の参戦で、今回は五輪チャンピオンとして臨む日下は「いい経験になるし、興行としてレスリングが楽しまれているところで試合をするのはモチベーションになるので、経験を積んできたい」と話した。

 昨年は世界選手権で3位に入り、初の五輪代表を決めてから参戦。加わったチームは3部リーグだったというが、「精神的にいい経験ができた。人生で初めて海外に1人で行ったので」とパリでの金メダルにつながる精神修行になったという。今年は1部で屈指の人気を誇るという「SVジャーマニア04バインガルテン」に加わり、4試合程度に出場予定だ。

 海外でのリーグ戦とはいえ、パリ五輪日本代表では最も早い実戦復帰となる見通しの日下。連覇が懸かる28年ロサンゼルス五輪を目指すことを明言しておらず、「一歩一歩」と言葉を濁した。その一方で「目標としてはアジア大会が(26年に)名古屋であるので(目標)。一歩一歩っていうか、藤波朱理ちゃんの連勝記録(137連勝)を抜きたいです」といきなりぶち上げ、超人ぶりを見せつけた。

 一方、パリ五輪代表争いでは日体大の後輩に当たる日下に敗れた屋比久は6月に左脚を手術。今回のドイツリーグ参戦が実戦復帰となるが、リハビリの意味もあるため、3部リーグに参加するという。日下の金メダル獲得には「僕らがやってきたことが間違いではなかった。日本人が強いことを見せてくれた」と刺激を受けた様子で、今後の競技人生に向けて「先のことはあまり考えず、できることを一つ一つやっていく」と話した。

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