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「獲れた球団が勝ち組」ドラフト主役の明大・宗山塁に直撃! 「一番苦戦した投手は?」

スポニチアネックス 2024年9月30日 21時57分

 東京六大学野球リーグ戦は30日、3回戦2試合が行われ、明大と早大がともに2勝1分けで勝ち点2とした。明大は延長10回に木本圭一内野手(3年)が今季1号の左越え決勝ソロで2―1で慶大に勝利。今秋ドラフト1位候補の遊撃手・宗山塁内野手(4年)は1安打。これで今季成績は5試合に出場し、打率・333、2本塁打、7打点とした。

 開幕からの2カードを負けなしで勝ち点2とし、23年春以来の優勝へ視界良好。「慶応さんの粘りで簡単には勝たせてくれなかったが勝つことができて大きい」と振り返った。

 宗山は間違いなくドラフトの目玉選手だ。1年春からリーグ戦デビューし、80試合で打率・334、10本塁打と文句なしの成績を残している。アマチュア球界屈指のアベレージヒッターであり、アマチュア球界屈指の守備力を備える遊撃手。それがドラフト1位候補である理由だ。

 広島・苑田聡彦スカウト部顧問は「僕はもう何も言いません。(宗山を)獲れた球団が一番良いですよ。彼が入った球団は15年は二遊間が安泰ですね。彼の凄いところは難しい打球を簡単に見せるところですよ。実はイレギュラーしている打球をそう感じさせないように処理することができるんです。普通の選手はイレギュラーでエラーすると、グラウンドのせいにしがちなんですけど、彼はイレギュラーが起こったことさえ、感じさせない」とアマチュアレベルを超越した選手であることを強調した。

 今季は体が一回り大きくなり、5試合で2本塁打と長打力もアップ。持ち味のミート力に力強さが加わったアマ球界屈指の左打者。それだけに苦手とする投手が気になる。慶大に勝利したこの日の試合後、宗山に「大学に入ってから一番苦戦した投手」を直撃した。

 「そうですね。強く印象に残り、覚えているのは立教の時に対戦した荘司(康誠)さん(現楽天)。やっぱり角度があって(ボールが)強い。真っすぐ、落ちる球をなかなか一発で仕留めきれなかった。追い込まれると(対応が)かなり厳しかったので、すごく難しかったなっていうのは覚えています」

 22年ドラフトで立大から楽天へドラフト1位で加わり、1年目のシーズンから5勝を挙げた右腕の名を挙げた。ドラフトまで残り24日。残る立大、法大、早大にも好投手がひしめく。宗山がどう対応していくか、注目だ。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県出身の21歳。三良坂小1年で野球を始め、三良坂中では軟式野球の高陽スカイバンズでプレー。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。明大では2、3年時に侍ジャパン大学代表入り。憧れの人はサッカー選手、実業家の本田圭佑。1メートル75、78キロ。右投げ左打ち。

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