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岩田翔吉 世界奪取“ラストチャンス” KID師匠の教え胸に初の早大出身王者へ

スポニチアネックス 2024年10月2日 4時35分

 ◇WBO世界ライトフライ級王座決定戦 岩田翔吉―ハイロ・ノリエガ(2024年10月13日 有明アリーナ)

 WBO世界ライトフライ級1位の岩田翔吉が1日、都内の所属ジムで同級2位ノリエガとの王座決定戦へ練習を公開した。22年11月以来の世界再挑戦となる次戦は“ラストチャンス”の覚悟で臨むことを強調。勝てば名門・帝拳ジムにとっては22年6月以来、2年4カ月ぶりの世界王者誕生となり、早大出身ボクサーとしても初の世界王者となる。

 言葉の節々に王座奪取への強い執念がにじみ出ていた。力強いミット打ちを披露した岩田は「今回負けて次頑張ります、と言える甘い世界ではない。腹をくくって全てを出そうと思っている」と不退転の決意を口にした。

 前WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に判定負けした22年11月以来2度目の世界挑戦。「2年前は相手のやり方に動揺したり、スタミナもなかった。精神的な弱さもあったが、今回は凄く落ち着いている」。ゴンサレス戦の映像は10回ほど見直した。自重中心のフィジカル練習にも取り組み、担当の粟生トレーナーが「とにかく硬くて重い」と評するパンチ力も磨いた。

 先月18日、9歳で入門した「KILLER BEE」ジムを設立した故山本“KID”徳郁氏の七回忌法要が行われた。試合前で参列できなかった岩田だが「戦いを楽しむこと」を教わったと懐かしむ。次戦に勝てば帝拳ジムでは元IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一が王座陥落した22年6月以来、早大出身ボクサーとしても初の世界王者となる。

 「勝利への貪欲さや勝ちへの執念は2年前と比べものにならない」。再起後、4連続KO勝利で再挑戦のチャンスをつかんだ。試合後、世界ベルトを手に恩師の墓前に勝利を報告するつもりだ。 

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