バルセロナや神戸で活躍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（40）が現役を引退するとスペインのメディアが1日、一斉に報じた。背番号にちなんだ8日に何らかの発表があることを自らのSNSで「カミングスーン」と公表。地元メディア「レレボ」は「W杯の英雄イニエスタが引退」と報じた。
レレボによれば、昨季までエミレーツ・クラブ（UAE）に所属したイニエスタは数週間前に「まだサッカーを続けたい」などと発言。家族と共にドバイでトレーニングしていた。だがこの日、同メディアは「バロンドール（世界最優秀選手）だけを欠いていた伝説的なキャリアに終止符を打つ決断を下した」と報じ、各メディアも輝かしいキャリアを振り返った。
バルセロナの下部組織からトップチームに昇格し、卓越した技術でメッシらと黄金時代を支えた。スペイン代表でも一時代を築き、10年W杯南アフリカ大会ではオランダとの決勝で初優勝を決めるゴールを挙げた。18年には神戸に加入。19年度天皇杯でクラブに初タイトルをもたらし、20年ACLの4強入りに貢献した。日本にも大きな足跡を残したスーパースターがついにスパイクを脱ぐ。
◇アンドレス・イニエスタ 1984年5月11日生まれ、スペイン・フエンテアルビージャ出身の40歳。02年にバルセロナでトップデビューを果たし、欧州CL4回など32個のタイトルを獲得。18年夏から推定年俸32億円で神戸に加入。23年夏の神戸退団後はエミレーツ・クラブ（UAE）で1年プレーし、7月1日に退団。スペイン代表では131試合14得点。08、12年欧州選手権、10年W杯の主要国際大会3連覇を支えた。1メートル71、68キロ。利き足は右。