◇パ・リーグ 日本ハム0―4西武（2024年10月1日 ベルーナD）
リーグ2位が確定している日本ハム・新庄剛志監督（52）は1日、リーグ3位と激突するクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージの相手がロッテに決定し、改めて自信をみなぎらせた。今季最後の西武戦では零敗を喫したが、スタンドの西武ファンからもエールを受け、3日に敵地で行われるロッテとのCS前哨戦に力を込めた。
ベルーナドームでの今季最終戦。サプライズ好きの新庄監督は、逆に西武ファンから思わぬサプライズを受けた。整列してあいさつをすると「頑張れ、頑張れ、ファイターズ」のコール。ガッツポーズで応えた。
「最後、めっちゃ応援してくれた。“CS勝ってファイターズ”に聞こえましたね。なんかめっちゃなんかジーンとしました。うれしかった。ロッテとやってもそうはならないと思う」
試合終了を待たずに、この日の楽天戦で勝利したロッテがファーストSの対戦相手に決定。試合中から相手の試合経過を追っていた新庄監督は「ロッテさんかなとは思っていましたけどね。どこが来ようが、やることは変わらない。大丈夫かなって思っている。なんか知らんけど」。今季はここまで17勝6敗1分けと圧倒している相手だけに、自信も見せる。
試合は2試合連続零敗を喫したが、まだポストシーズンに向けた準備段階。CSのメンバー入りを狙う細川も1安打し、指揮官は「大丈夫、大丈夫。（選手は）2位になってほっとしてるんですよ」と心配はしていない。シーズンは残り3試合。3日はロッテとの今季最終戦で、ファーストSの前哨戦となるが、まだ手の内を見せない可能性が高く、「最後の2試合は気合入れてやってもらわないと」と見据える。
2年連続最下位から躍進したシーズン。主力のメンバーはほぼ、2年前と変わっていない。新庄監督は試合中にベンチを見渡し「“2位で終われたんだ”って。ふとした時に。で、ベンチのメンバーは成長したなって」としみじみ。育ててきた選手とともに、CSに向かっていく。（田中 健人）