◇ワイルドカードシリーズ第1戦 パドレス4-0ブレーブス(2024年10月1日 サンディエゴ)
大リーグは1日(日本時間2日)、プレーオフのワイルドカードシリーズ(WCS)が開幕。パドレスは本拠でブレーブスに勝利。地区シリーズ進出に王手をかけた。
初回、先頭・アラエスが左前打で出塁すると、続くタティスが今季メジャー登板わずか1試合の相手先発・スミスシャバーの初球、93・5マイル(約150・5キロ)の直球を狙って、左中間席へ先制2ラン。わずか7球で2点を奪った。
2回には無死一、三塁からヒガシオカの中犠飛で加点。相手右腕をマウンドから引きずり降ろした。
3回以降は無安打が続いていたが、8回にヒガシオカが左越えソロを放ち、ダメ押し点を加えた。
投げては先発・キングが立ち上がり、2死一、三塁のピンチを切り抜けると、7回までブレーブス打線を散発5安打に封じ、12奪三振。中盤は右腕が三振を奪うたびに本拠ファンは立ち上がって拍手。早くも「BEAT LA」(ドジャースを倒せ)のコールで盛り上がり、ペトコパークは興奮と熱気に包まれた。
キングはポストシーズン初先発で12奪三振、無失点、無四球と史上初の成績を記録。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、ワイルドカード制度が始まった1995年以降、ポストシーズン初先発で12奪三振は歴代4位の記録となった。歴代最多は1997年リバン・ヘルナンデス(マーリンズ)の15奪三振。
8回はアダム、9回は守護神・スアレスとつなぎ、ブレーブスをシャットアウト。快勝で5日(同6日)からのドジャースとの地区シリーズ進出に王手をかけた。
なお、ブルペン待機となったダルビッシュ、松井の登板機会はなかった。
ブレーブスはリーグ投手3冠のセールが背中のけいれんのため、ワイルドカードシリーズを欠場。前日、メッツとダブルヘッダーを行った影響もあり、先発マウンドにメジャー約4カ月ぶりとなった21歳スミスシャバーを抜擢したが、2回持たずKO。打線も前日の疲れが出たのか、零敗を喫した。