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【WCS第1戦】7回0封パドレス・キング「素晴らしい配球」ヤンキース時代からの相棒・ヒガシオカに感謝

スポニチアネックス 2024年10月2日 14時5分

 ◇ワイルドカードシリーズ第1戦 パドレス4ー0ブレーブス(2024年10月1日 サンディエゴ)

 大リーグは1日(日本時間2日)、プレーオフのワイルドカードシリーズ(WCS)が開幕。パドレスは本拠でブレーブスに勝利。地区シリーズ進出に王手をかけた。

 先発したキングは立ち上がり、2本の安打で2死一、三塁としたがソレアを3球三振に仕留め無失点で切り抜けると波に乗った。

 7回まで相手打線を散発5安打に封じ奪った三振は12。ポストシーズン初先発で無失点、無四球による12奪三振は史上初。また、ポストシーズン初先発で12奪三振は、ワイルドカード制度が始まった1995年以降、歴代4位の記録となった。

 試合後、キングは投球を振り返り「いい感じだった。ブルペンではスイーパーがいい感じだった。いつもよりもう少し使いたかった。速球のコマンドは良かった。(捕手の)ヒギー(ヒガシオカ)は素晴らしい配球をしてくれた。そして明らかに(8回の)ホームランは大きかった。このポストシーズンをスタートさせるには、いい試合だった」と好リードで好投を導いてくれたヒガシオカに感謝した。

 キングとヒガシオカはオフにヤンキースに移籍したソト、グリシャムとの2対5のトレードで他の3選手とともにパドレスに加入。2人の絆について「マイナーリーグで一緒にプレーした。そして彼は、僕がこれまで出会ったチームメイトの中で最も好きな選手の1人だ。投手と捕手の関係として、一緒に仕事をするのは最高だ」と抜群の関係性と胸を張り「そして、彼があんな爆弾(8回の本塁打)を打った。2018年からずっと見てきた。だから彼は、どのロッカールームでも必要とされる特別なキャラクターなんだ。そして彼は今年、僕らにとって大きな役割を果たした」とヒガシオカの良いところについて熱弁を振るった。

 また、好投につながった要因として「ブルペンから歩いてくるときにアドレナリンが出るんだ。でも初球がどうなるか見なければならない。だから少し時間がかかった。初回に3つの三振を奪い、ヒギーは三振を取るのをセーブしないといけないと言った。でも、その後はアグレッシブに攻め続けるだけだった」と果敢に攻めたことが良かったと振り返った。

 さらに、タティスの初回の先制2ランには「ダグアウトでヒギーと一緒に座っていたとき、タティの姿は見えなかった。バットの音がファンよりも大きかったから、本当に強い打球だと分かったんだ。それから顔を上げると、球場の外に飛び出していくような音がしたんだ。つぶれていたんだ。初回から2点リードできたことは、僕と僕の攻撃プランにとって大きかった。また、タティがこのポストシーズンで大きな役割を果たすだろうから、タティが調子を上げてくれたことも大きかった」と力強い2点になったとし、ポストシーズンでのさらなる大暴れに期待を寄せた。

 ポストシーズンの開幕投手を務め、7回無失点、無四球、12奪三振。初戦を託された際にここまでの好投を夢見ていたかと問われると「ヒットを打たれるまではパーフェクトゲームを夢見たと思う」と初回に先頭・ハリスに右前打を許し、あっさりと夢から覚めたものの「でも、3連戦の初戦に勝つことが大きな目標だったし、それを達成できた」と笑顔。続けて「明日はジョー(マスグローブ)が控えている。自信はある」と第2戦も勝利し、ドジャースとの地区シリーズに進む決意を口にした。

 この日、キングを好投に導いたヒガシオカは日系4世で、ヤンキース時代には田中将大とバッテリーを組む機会もあり、マー君から日本語を学ぶなど、日本のファンにも知られている。

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