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大鶴義丹 舞台中心の生活で父・唐十郎さんの言葉を実感 30代で1度だけ父に甘えた過去「最後の最後で」

スポニチアネックス 2024年10月2日 16時11分

 俳優の大鶴義丹(56)が2日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。今年5月に亡くなった劇作家で芥川賞作家の父・唐十郎さん(享年84)への思いを語った。

 唐さんは今年5月4日、急性硬膜下血腫のため亡くなった。

 唐さんはよく「三度の飯を食べるように芝居をしたい」と言っていたといい、大鶴は「自分も中年に舞台の仕事を数多くやるようになって。今年なんか年に10本、去年7本やったんですけど、何となく親父が言っていた言葉を思い出すようになって」と明かした。

 「それだけ舞台やっていると、日常生活より舞台の生活の方が多くなってきちゃって、芝居をしているのか、自分の人生を生きているのか、どっちかわからなくなって。自分の普段の言葉よりもセリフのほうが多くなっちゃって」と苦笑。「そういうのが楽しくなってきたのはここ5~6年ですね。その前は芝居はある種どこかで仕事みたいだった。だんだん仕事じゃなくなってきちゃって。そういう時間の中の親父の言葉って思い出すことありますね」と話した。

 「親父はいろいろなところで、ある種スターだった」と父に負けたくないという思いもあったそうで、「10代でデビューが早かったんですけど、30代で仕事は変化してきて、若いだけじゃ回らなくなってきたというか。それで悩んだ時期もあって、そういう時に親父に甘えたことがあったんです」と大鶴。「劇団に出入りするようになって、オヤジも僕の気持ちを察して、“1回ぐらい俺の芝居に出るか?”って言われることあって。親父の戯曲のドラマに出たり、親父の戯曲の舞台は何本もやっているんですけど、親父の演出では出たことないんです。30代になっていろいろなことが上手くいかなくて辛い時期だったけど、親父に甘えることもできたんだけど、親父もそう言ってくれたけど、最終的につぱっちゃいましたね。“俺は俺でやっていく”って」と最終的には実現しなかったという。

 「死んで思うと、あの時1回ぐらい甘えて、親父の演出で芝居やっておけば良かったなって思うんですよね」とも。「でも、つっぱっちゃったんですよね。“親父の演出で芝居に出してくれ”って甘えに行ったくせに最後の最後で親父から振られるとつっぱっちゃったんですよね」と苦笑いを浮かべた。

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