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ヤクルト青木が涙 イチロー氏がビデオメッセージにサプライズ登場「僕にとっては数少ない…」

スポニチアネックス 2024年10月2日 20時58分

 ◇セ・リーグ ヤクルト5ー3広島(2024年10月2日 神宮)

 ヤクルトの青木宣親外野手(42)が2日、神宮で行われた引退試合で4打数2安打の活躍。広島を5-3で下し、今季初の6連勝に貢献した。メジャー6年間を含む21年間のプロ生活、NPBではヤクルト一筋、ファンから愛された「ミスタースワローズ」が別れを告げた。

 試合後の引退セレモニーでは 青木の恩師でもある日向高校野球部の元監督・田平裕三氏、早大の同期で元阪神の鳥谷敬氏、元ヤクルトのマクガフ、バレンティン氏、パドレスのダルビッシュ有がVTRで登場し、惜別の言葉を贈った。

 さらに、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏がビデオメッセージにサプライズ登場した。イチロー氏は「青木、21年間の現役生活、お疲れ様でした」と労いの言葉から切り出した。

 続けて「大学からプロの世界に入って、日米通算2700本を超えるヒット、見事でした。高校からだったら3000本は楽勝だったかな。もし、同じ時代に同じ条件で勝負していたら、どっちがよりヒットを打ったのか、そんなことを想像させてくれるバッターでした」と、これまでの青木の打撃スタイルを称賛した。

 また「一緒に戦った2006年、2009年のWBCでは、ずいぶんと助けてもらいました」と振り返り「当時は世代の違う若くていきのいい選手だと思ってたけど、そんな青木が日本球界では野手として最年長、大ベテランになったんだね。でも、僕にとっては数少ない、ずっと変わらないかわいい後輩です」と伝えた。

 そして「今日の特別な日の最後、スワローズファンのみなさん、青木宣親ファンのみなさんの前でバシッと決めてください」と“注文”しつつ「そして、オフになって時間ができたら、また球場に顔を見せ来てください。一緒にキャッチボールでもやりたいね」と熱望した。「じゃあ最後、バシッとな。お疲れ様」と伝えられた青木の目からは涙があふれた。

 試合前には親交がある「GLAY」のギタリスト・TAKUROが国歌演奏を務め、始球式には息子が登場。青木が捕手を務め、打者には村上が立った。見事なノーバウンド投球を披露した息子とハグし、記念撮影にマウンドに向かう際には、目に涙を浮かべた。また、選手全員が背番号「23」のユニホームでプレーするなど、引退試合に花を添えた。

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