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パドレス王手!タティス決勝先制2ラン キングはPO初先発で史上初無四球無失点12K

スポニチアネックス 2024年10月3日 1時32分

 ◇ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ第1戦  パドレス4ー0ブレーブス (2024年10月1日 サンディエゴ)

 大リーグのプレーオフ(PO)は1日(日本時間2日)、各地で開幕し、3回戦制のワイルドカードシリーズ(WCS)第1戦の4試合が行われた。パドレスはブレーブスに4―0で先勝。ダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(28)の登板はなかったが、先発のマイケル・キング投手(29)が7回無失点と好投し、5日(同6日)から始まるドジャースとの地区シリーズ進出へ王手をかけた。

 パドレスは攻守がかみ合って快勝した。本拠地に詰めかけた4万7647人の大観衆は熱狂し、チームカラーである黄色いタオルを振り回す。ブレーブスとの第1戦を制し、ドジャースが待ち受ける地区シリーズ進出に「M1」とした。

 「中継ぎの時は盛り上がる場面で使われるのが好きだった」

 勝利の立役者はプレーオフ初先発だったキングだった。重圧を感じることなく、7回を投げ5安打無失点。PO初先発での12三振、無四球、無失点は史上初の快挙となった。

 昨オフ、捕手のヒガシオカとともにトレードでヤンキースから加入。古巣では救援起用が多かったが、今季はダルビッシュら主力が長期離脱した先発陣を支えた。18年のヤ軍マイナー時代から苦楽をともにしてきたヒガシオカとの息もぴったり。女房役は8回のソロを含む2打点とバットでも援護し「気分がいい。キングは素晴らしかった」と称えた。

 タティスは初回無死一塁から、左中間へ決勝の先制2ラン。ポストシーズンでは20年以来の一発となった。コロナ禍の影響で無観客だった当時を振り返り「あの時とは全く違う。これこそ子供の時に夢に見たようなシーンだ」と気持ち良さそうにうなずいた。

 ダルビッシュ、松井ともブルペンから戦況を見守り、登板準備をすることなく初戦を終えた。ダルビッシュはWCSでの先発はなく、1勝1敗でもつれた場合はブルペン待機となる方針。右腕は「ロサンゼルスのシリーズで(先発で)投げると思う」と語っており、連勝での突破なら地区シリーズの第2戦、2勝1敗なら第1戦に先発する見込みだ。

 ド軍にはシーズンでの直接対決に8勝5敗で勝ち越し、最終盤まで地区優勝を争ったが2位に終わった。第2戦は右腕・マスグローブが先発。一気に勝ち抜き、シーズンでの雪辱を果たすべく大谷、山本が待つロサンゼルスへと乗り込む。(笹田 幸嗣通信員)

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