将棋界初の女性棋士を目指す西山朋佳女流3冠(29)は2日、東京都渋谷区の将棋会館で指された棋士編入試験5番勝負第2局で後手の山川泰熙四段(26)に敗れた。成績は1勝1敗。
9月10日の第1局を制し、幸先の良いスタートを切った西山は得意の中飛車を選択したものの徐々に形勢を崩し、無念の投了。「経験のある形にはなったが、精度の低い手を重ねてしまった」と肩を落とした。
前週には新型コロナに感染し、9月28日の白玲戦第4局をキャンセル。この日の対局中もせき込む場面があった。
11月に組まれる第3局の相手は昨年の新人王戦で優勝した上野裕寿四段(21)。「その時々に、しっかりと棋力を出していきたい」と気合を込め直していた。