◇ワイルドカードシリーズ第2戦 ブルワーズ5-3メッツ(2024年10月2日 ミルウォーキー)
大リーグは2日(日本時間3日)、プレーオフのワイルドカードシリーズ(WCS)第2戦が行われ、ブルワーズはジャクソン・チョウリオ外野手(20)が2本塁打を放つなど、メッツに逆転勝利。対戦成績を1勝1敗に戻した。
チョウリオは1点を先制された直後の初回裏、先頭で相手先発・マナイアの速球を右翼席に運ぶ先頭打者アーチですぐさま試合を振り出しに戻した。
また、20歳205日でのポストシーズン初本塁打は史上5番目の若さとなった。最年少アーチは1996年アンドリュー・ジョーンズの19歳177日。
これだけにとどまらず、2-3の8回にも継投したばかりの相手4番手・メイトンのカットボールを振り抜き、右中間席へ同点弾。この試合2本目のアーチでまたしても試合を振り出しに戻した。
大リーグ公式サイト「MLB.com」によると、ポストシーズンで1試合2本の同点本塁打を放ったのは、1928年のワールドシリーズ第4戦のベーブ・ルース(ヤンキース)以来、史上2人目という。
同点弾だけでなく勝ち越し弾も含め、ポストシーズンで複数本塁打を放ったのは新人では2008年のア・リーグ地区シリーズ第1戦のエバン・ロンゴリア(レイズ)以来となった。
ポストシーズンで新人が8回以降に同点弾を放ったのは、MLB史上2人目で、1996年ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦のデレク・ジーター以来という。ジーターのこの本塁打は、フェンス際に飛んだ打球をファンの少年が乗り出してキャッチ。判定でホームランとなった「伝説のシーン」として知られている。
ベネズエラ出身のチョウリオは昨年12月に球団と8年8200万ドル(当時約120億5000万円)の大型契約を締結。メジャーデビュー前の選手との契約では史上最高額となった。今季メジャーデビューを果たし、レギュラーシーズンは148試合で打率・275、21本塁打、79打点を記録。ポストシーズンでも期待に応える活躍を見せ、崖っぷちのチームを救った。
ブルワーズは3日(同4日)にメッツとワイルドカードシリーズ第3戦を行い、勝者がフィリーズとの地区シリーズに進出する。