女優・藤山直美（65）と駿河太郎（46）が初共演する舞台「太夫さん」が3日、京都南座で開幕した。
戦後の花街、京都・島原遊郭を舞台にした人情劇で1955年（昭30）、劇団新派が初演した名作。恋人と別れながら老舗妓楼・宝永楼（ほうえいろう）で懸命に生きる喜美太夫（藤山）の生きざまを中心に描く。
藤山は「京都の風情と人の心の温かさをたっぷりとお楽しみいただけたら幸い」と話し、駿河は「初日を迎え、お客様の笑いもあって、劇場はとても温かったです。（藤山）直美さんの劇場の空気を変える力は本当にすごいなと感じました。喜劇な部分も、人情もあり、日常のいろいろなことを忘れるひとときになるのではではないかと思います」とコメント。女将役の三林京子（73）は「ほんまにえぇ芝居です。はんなりとしっとりとしんみりと。この舞台に立てるのは役者冥利に尽きます」。田村亮（78）も「京都の島原を舞台にしたお芝居で四苦八苦しつつ頑張っています」とコメントした。
公演は27日まで。