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大谷がドジャースの呪縛解く! PSで勝てない…11年連続進出の10度地区Vも世界一は1度

スポニチアネックス 2024年10月4日 1時31分

 呪縛を打ち破れ。ドジャース・大谷翔平投手(30)がメジャー7年目で初めて迎えるポストシーズン(PS)の最初の相手が2日(日本時間3日)、ダルビッシュ、松井が所属するパドレスに決定。5日(同6日)から本拠地で開幕する地区シリーズ(5回戦制)で激突する。昨年まで11年連続進出も、ワールドシリーズ制覇は1度と苦戦が続くPS。デーブ・ロバーツ監督(52)は、大谷が加わった打線への期待を口にした。

 パドレスが2連勝で地区S進出を決める数時間前。ドジャースタジアムでは非公開練習が行われた。ロバーツ監督はオンライン会見に臨み間もなく始まる短期決戦への自信をにじませた。

 「今年のチームはよりハングリー精神が感じられ、よりシャープだと感じる。どのチームと対戦するかなど気にしないという話も(選手から)聞く。野球史上最高のチームだと思っている」

 地区シリーズでの対戦が決まったパ軍には、レギュラーシーズンで5勝8敗と苦戦。ダルビッシュ、シースら強力先発陣に加え、大谷を抑えた首位打者のアラエス、タティス、マチャドら攻撃陣も充実の強敵だ。しかもド軍は過去12年で地区優勝10度も、PSで苦戦が続く。昨年も新加入したベッツ、フリーマンがダイヤモンドバックスとの地区Sで2人計1安打に終わり、1勝もできず3連敗。指揮官が「これ以上同じ悔しい思いを続けたくない」とした現状打破へ、大きな役割を担うのが大谷だ。

 レギュラーシーズンでパ軍との最後の直接対決だった9月24~26日の3連戦。大谷は11打数6安打3打点、打率・545をマークし、地区優勝を決めた26日は勝ち越し打を放った。さらに、9月は10本塁打、打率・393をマーク。自身が望んだ「ヒリヒリした9月」で爆発し、初めてのPSへ状態を上げてきた。指揮官はさらに「他の選手が翔平が1番にいることで重圧が軽減されると感じるのか、この打線にインパクトを与えられるのかと感じるのか」と大谷が加わった打線は、昨年のPSとはひと味違うと説明。26日の同戦で右足首を痛めたフリーマンも復帰見込みで「我々の打線が能力を発揮できないとは思わない」と期待した。

 ナインはマンシー、ロハス、スミスを中心に自宅などに集まってパ軍戦を見る「観戦パーティー」を実施。4日(日本時間5日)には本拠での紅白戦で最終調整を行う。昨年12月の入団会見で「優勝(WS制覇)することを目指し、欠かせなかったと言われる存在になりたい」と宣言した大谷。真価が問われる短期決戦が、いよいよ始まる。(柳原 直之)

 ≪地区S相手は難敵パドレス 今季5勝8敗の負け越し≫今季ド軍は韓国で史上初のMLB開催となった3月20、21日の開幕シリーズでパ軍と対戦し1勝1敗。9月の最後の3連戦で2勝1敗と勝ち越したが、5勝8敗と負け越した。パ軍投手陣は地区S初戦で先発するシースが2試合で1勝、防御率3.38、ダルビッシュが3試合で1勝、防御率1.72、キングが4試合で2勝、防御率3.10といずれもド軍戦で黒星がない。また大谷はパ軍戦12試合で46打数15安打7打点1本塁打で打率.326、4盗塁。9月25、26日の対戦では2戦連続で決勝打を放った。

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