◇東都大学野球 第3週第4日 日大6―5国学院大(2024年10月4日 神宮)
これぞ4番だ。日大は谷端将伍内野手(3年=星稜)のサヨナラ3ランで延長11回タイブレークにまでもつれた激闘を制して1勝1敗のタイに持ち込んだ。一振りでチームを救った主砲は「最初は何が起こったか分からなくて…。歓声が後押ししてくれました」と満面の笑みを浮かべた。
負けられない理由もあった。10月4日は日大の創立記念日でもあり、スタンドには林真理子理事長が駆け付けるなど、応援席には多くの観客が訪れた。「プレッシャーもあり、負けられないという思いもあった」と片岡昭吾監督。勝利を届けるため、リードを許しても追い付く展開で延長タイブレークにまで持ち込んだ。
2点差で迎えた11回1死一、三塁で谷端に打席が回ると「思いきり振ることだけ考えた」。内角直球を振り抜いた打球は左翼フェンスを越え、自身初のサヨナラ本塁打に。仲間にもみくちゃにされると「最初はレフトフライかなと思ったが入ってくれた。頭が真っ白になりました」と喜んだ。
すでに来秋ドラフト候補として注目され、今春から著しい成長を続けている。今季も試合前まで打率・421と好調を維持。「常に自分には何ができるか考えながら打席に立っている。その成果が出ているかなと思います。次も自分のバットでチームを勝たせられれば」とさらなる活躍を誓った。