Infoseek 楽天

元世界王者・尾川堅一 「まだまだやれるぞ、というところを見せたい」 約13カ月ぶりリングで健在証明だ

スポニチアネックス 2024年10月4日 15時55分

 ◇プロボクシング59・8キロ契約 尾川堅一(帝拳)《8回戦》アラン・アルベルカ(フィリピン)(2024年10月5日 東京・後楽園ホール)

 元IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一(36=帝拳)が4日、約1年1カ月ぶりの一戦の前日計量に臨み59・7キロでパス。「勝つだけだったら簡単な試合。しっかり早いラウンドで倒して、自分がまだできるというのを会長やファンの方々に見せる大事な試合。ある意味凄い緊張感がある」と気を引き締めた。

 尾川は22年6月、英カーディフでジョー・コーディナ(英国)に2回KO負けで王座から陥落。昨年4月に再起に成功し、同9月のマービン・エスクエルド(フィリピン)に判定勝利後はリングから遠ざかり、次戦は同一戦以来の試合。世界ランキングではWBO7位、WBC12位に入るが、今年7月を最後にIBFのランキングからは外れ「迷いもあった」ことを明かしながら「常に練習はしていたし、いつでも(試合が)できる状態はつくっていたのでモチベーションは高かった。いい状態で臨める」と約13カ月ぶりの一戦をにらんだ。

 2月に36歳となったがまだまだ健在だと証明する。回復力や体に残るダメージの懸念を明かしながら「若い時の勢いがなくなっていることは感じるが、いろいろなことができるようになっている。スピード、パワー、キレ、全ての面でまだやれるぞ、というところを見せたい。尾川はひと味違うというところを感じとってほしい」と自分自身に期待する。

 世界再挑戦への闘志の火はまだ消えていない。「そのためにイギリスであんな倒され方をしても、もう1回立ち上がってやろうと決めた。この13カ月間はそのためだけに耐えてきた」と悲壮な覚悟を口にする。見据えるのは長谷川穗積の持つ35歳9カ月を更新する国内最年長の世界王座奪取。「中々、抜ける記録ではない。そこに向けて腹を決めてやりたい」とまずは目の前の一戦に集中した。

この記事の関連ニュース