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大会初のアマVへ!高校2年生・吉崎マーナが暫定2位の好発進「自分的には結構いいんじゃないかと」

スポニチアネックス 2024年10月5日 4時1分

 ◇女子ゴルフツアー スタンレー・レディースホンダ第1日(2024年10月4日 静岡県 東名CC=6610ヤード、パー72)

 第1ラウンドが行われたが、悪天候でスタートが遅れたため、一人も競技を完了できなかった。アマチュアの吉崎マーナ(17=沖縄カトリック高2年)が14ホールを終えて4バーディー、ボギーなしで回り、4アンダーの暫定2位の好位置につけている。沖縄出身の新星が、大会初のアマVを目指す。河本結(26=RICOH)が12ホールを終えて5バーディー、ボギーなしの5アンダーと伸ばして暫定首位に立った。

 予選会を突破して初出場した舞台で、アマチュアの吉崎が躍動している。雨でスタート時間が4時間半遅れても動じない。実測181ヤードの出だし10番パー3で、5Wを手に2メートルに寄せる会心の一打で勢いに乗った。ここからボギーなしで4バーディーの快進撃。「ショットも振り切れていたので、自分的には結構いいんじゃないかと思います」。17歳はそう言って控えめにほほ笑んだ。

 沖縄出身の高校2年生。那覇市内の2カ所で沖縄料理の「吉崎食堂」を営む父・俊朗さんが今週はキャディーを務めている。本名は真夏(まあな)だが、組み合わせやリーダーボードで見つけやすいため、父が登録名を「マーナ」にした。今季はここまで前戦のメジャー、日本女子オープンを含めて3試合中2度の予選突破と伸び盛り。1Wの平均飛距離は240ヤードと飛ぶ方ではないが2ヤード刻みで精度を高めてきたウッドとショートゲームでスコアをつくった。

 会場の東名CCには思い出がある。ジュニアの大会で何度も訪れており、中学時代には最終18番でボギーを叩き1打差で優勝を逃したほろ苦い記憶だ。一方で初出場の大会ながら、鮮明に記憶しているシーンもある。渋野日向子が優勝した21年大会で当時アマチュアだった佐藤心結がプレーオフで健闘。自身に置き換えながら「テレビで見ていました」と明かす。

 今大会ここまで35回開催でアマ優勝者はいない。「その位置でいられたら良いと思いますけど、しっかり一打一打集中して悔いのないようにやりたいです」。大会の歴史に「マーナ」の名を刻む。 (中村 文香)

 ◇吉崎 真夏(よしざき・まあな)2007年(平19)9月17日生まれ、沖縄県出身の17歳。父の影響で7歳からゴルフを始める。21年沖縄県民ジュニア優勝、23年九州高校選手権2位。1Wの平均飛距離は235~240ヤードで得意クラブはウエッジ。登録名はマーナ。趣味は全国各地でご当地グルメを食べること。1メートル51、48キロ。

《全Hでパーオン 河本「集中」首位》 河本が12ホールで5アンダーと伸ばし暫定首位に立った。全ホールでパーオンに成功し、ボギーなしと安定した内容。「全体的に本当に一打一打集中して打てた」とうなずいた。前週の日本女子オープンでは3差5位の好位置で迎えた最終日にスコアを落として11位。「今も悔しい気持ちがあるからギアが入っている」。古江、笹生と米メジャー覇者が参戦していることもモチベーションで、「みんなに勝つって思いながらゴルフをしたい」と気合十分に言った。

《2週連続Vへ 竹田も好位置》 前週の日本女子オープンでメジャー2連勝を飾った竹田が3アンダーの暫定10位と好位置につけている。この日最終ホールとなった9番パー4で、第2打をピンそばに寄せて3つ目のバーディーを奪取。「最終ホールもバーディーが取れたので、明日につながるかなと思う」と納得の様子だった。史上初となる同一年度3度目の2週連続優勝が懸かる一戦。今季8勝目を狙う21歳は「アップダウンも凄いコースなので体力勝負になる」と第2日をにらんだ。

《笹生&古江10位》 スポット参戦している笹生と古江の今季メジャーチャンピオン2人が、ともに9ホールを終えて3アンダーで暫定10位と上々のスタートを切った。全米女子オープン覇者の笹生は「スタートまで長時間待つタフな状況ではあったけど、9ホール終えることができたことは良かった」。7番から3連続バーディーを奪ったエビアン選手権覇者の古江は「3連続バーディーが取れたので満足いく内容。このリズムのまま行きたい」と第2日を見据えた。

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