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広島・新井監督 来季続投決定的!松田オーナー明言「当然、指揮を執ってもらおうと考えとる」

スポニチアネックス 2024年10月5日 5時1分

 広島の松田元(はじめ)オーナー(73)が4日、新井貴浩監督(47)に3年目の来季も指揮を託す意向を明らかにした。今季は8月終了時まで首位を走りながら、9月の急失速で2年ぶりのBクラス4位が確定。それでも発展途上の戦力を有効活用し、終盤までV争いした手腕を一貫して高評価した。球団は当初から5年スパンで考えており、続投は既定路線。シーズン終了後に正式要請する。

 レギュラーシーズン最終戦となるヤクルト戦(マツダ)を前にした4日。松田オーナーが取材に応じ、新井監督の来季続投について「当然、指揮を執ってもらおうと考えとる」と明言した。

 最終盤の失速があまりに急激だった分、夏場まで善戦した印象がかき消される現状。8月終了時に首位だったチームがBクラスに沈むのは史上初だ。それでも徹底した体調管理などで主力の離脱を防ぎ、優勝争いに加わった指揮官の手腕、マネジメント力への高い評価は変わらなかった。

 「戦力をうまく回転させながら、よく戦ったと思う。合間、合間に入れる投手も活躍した。あれは良かった」

 投手を中心に守り勝つ野球を掲げた今季。先発陣には大瀬良、九里、床田、森下の4本柱にアドゥワや玉村らが、中継ぎ陣には実績のある栗林、島内に黒原、塹江らがそれぞれ加わり、一定の成果を挙げた。8月末の防御率2・25は12球団で断トツ。要の遊撃手には矢野が台頭した。

 一方で、課題の得点力不足は解消されないままだった。新外国人のシャイナー、レイノルズは開幕直後に長期離脱し、シーズン終了を待たずに契約解除。そもそも戦力が豊富とは言えないだけに、ともにリーグワーストの打率・238、52本塁打では、腐心して打線を組み、機動力を駆使しても限界があった。

 松田オーナーは、その胸中を察して言う。

 「開幕に思い描いた形では恐らくないじゃろうと思う。外国人選手はワシらの責任よ。途中で帰国する状況になったんじゃけ、戦い方としてはアレ(守り勝つ)しかない。監督は緻密にいろんなことを考え、いろんな形で戦ってきたと思う」

 契約は1年ごとの更新でも、球団は5年をスパンにチームづくりを考えており、続投は既定路線。就任3年目に向けては「若い選手がベテランを押しのけるぐらいじゃないといけん。勢いを見せてほしい」と注文し、若ゴイにも奮起を求めた。 (江尾 卓也)

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