ニューヨークで5日（日本時間6日）から始まるア・リーグ地区シリーズを前に、4日（同5日）、ヤンキースとロイヤルズはヤンキースタジアムで練習を行った。
昨季まで7年連続リーグ優勝決定シリーズに進出したアストロズがすでに敗退。もともと本命視されたア・リーグ最高勝率のヤンキースにとって、最後に世界一になった2009年以来となるワールドシリーズの絶好機と見られている。ただ、オリオールズに敵地で2連勝したロイヤルズの勢いも侮れない。
中でも今シリーズでは、ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.というMVP候補同士の対決が話題を呼んでいる。今季は打率.322、58本塁打、144打点、OPS1.159と大暴れしたジャッジがMVP本命だが、遊撃手として打率.332、32本塁打、109打点、31盗塁というウィットの貢献度も勝るとも劣らない。
この日の会見では、ウィットは「（ジャッジ）とこのステージで競い合えるのは最高だ。彼はフィールド内外で信じられないシーズンを過ごした。正しい方法で、ハードにプレーする選手だ」とジャッジを絶賛。ジャッジも「ボビー・ウィットの過去数年の成長は素晴らしい。完成された打者で、どんな球でも打てる」と述べ、互いにエールを交換し合った。チームを勝利に導くのはどちらか。2人のスーパースターの共演に注目が集まる。
（ニューヨーク・杉浦 大介通信員）