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元旭天鵬の大島親方が葛飾区青戸で部屋開き 師弟の部屋が同一階にある構造に「相撲部屋はひとつの家族」

スポニチアネックス 2024年10月5日 18時44分

 大相撲の元関脇・旭天鵬の大島親方が5日、東京都葛飾区青戸で部屋開きを行った。これまでは墨田区業平の旧友綱部屋を使用していたが、相撲部屋誘致で地域活性化を目指す葛飾区の協力のもと、木造3階建て約130坪の広大な敷地に新大島部屋を完成させた。1階は土俵とトレーニングルーム、2階には師匠ファミリーのリビングと若い衆の大部屋、3階に関取の個室(3部屋)と家族の寝室、子供部屋などがある。

 昨年12月に予定していたが、工期が延びて9月29日から引っ越しを開始。この日は関係者や兄弟子の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)らが出席し土俵祭りや公開稽古が行われた。大島親方は「昨日の夜までは不安だった。これまでは部屋を借りていたので、自分の部屋を持つのはこんなに違うんだと改めて実感がわいた」と興奮した様子だった。

 こだわったのは「師匠と弟子の距離」だった。通常、大部屋と師匠の部屋は階の上下で隔てられることが多いが大島親方は住みやすさを強調。実際親方の家族がくつろぐリビングから大部屋まで廊下を通じており「未成年もいるし相撲部屋はひとつの家族。目の届くので同じ階の方がいいと思った。声をかければ、すぐに聞こえる位置にね、彼らは嫌でしょうけど(笑い)」と独自の色を出すことに意欲を見せた。

 力士はこの日から新天地で稽古を開始。「いつもより生き生きしていた」と大島親方もうれしそうな表情で見守った。現在は関取不在だが、モンゴル出身で順調に番付を駆け上がる幕下・旭南雄ら有望株もいる。「まずは関取を出すことが目標。後援会の方やたくさんの応援してくれる人への恩返しでもある」と抱負を述べた。

 葛飾区にある二子山、九重、大島の3部屋は2023年に区と連携協定を結んだ。今月には3部屋がちゃんこ会を開催する予定という。地域との関係強化に積極的な大島親方は「近隣の夜回りなどにも若い衆を参加させたい。もちろん自分も回りますよ」とやる気満々だった。

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