広島・野村祐輔投手（35）が5日、ヤクルト戦に先発。1回21球を投げて無失点に抑え、現役最終登板を終えた。
先頭打者の長岡に中前打されたが、続く並木を二ゴロ、丸山和、村上を連続で空振り三振に仕留めた。
試合後に行われた引退セレモニーでは、広陵高の中井哲之監督、明大時代の監督だった善波達也氏がサプライズで登場。花束を贈った。この光景に、場内のファンも涙する人が続出した。
それまで涙なしだった野村も驚きの表情を浮かべて目を潤ませ、言葉を交わした後には笑顔も見せた。
その後、場内を一周してファンにお別れ。一周の際は、広陵の後輩である中村奨がサインボールの入ったバッグを持ってサポート。また、客席から受け取った花束などのプレゼントを、こちらも広陵の同窓である土生スコアラー、白浜スコアラー、後輩である高や河野、明大の後輩・森下らが後ろについて運んだ。一周を終えると、セレモニーを見守った善波氏、中井監督にボールをプレゼント。最後はマウンドに一礼し、大歓声に見送られてグラウンドを後にした。
ネット上では「後輩たちが一緒にグランド一周に着いてきてくれてる微笑ましい」「泣けた」「高くんとか若鯉がお手伝いしよるのいいね」などと涙するファンのコメントが寄せられた。