メッツの千賀が5日(日本時間6日)に始まるフィリーズとの地区シリーズ初戦に先発する。
千賀は左ふくらはぎを痛めていたため、ワイルドカードシリーズは出場選手登録外。メジャー2年目でのポストシーズン初登板は、電撃復帰の形となった。
メッツを取材する地元メディアも驚かせた第1戦の先発。ただ、この日の試合前、会見に登場したフィリーズの主砲ブライス・ハーパーは、「そこまで驚かなかった。投球している、(復帰の)チャンスはある、と聞いていた。No.1投手から先発したいと聞かされたら、先発させなきゃいけないということだ」と平然。さらに「とてもいいピッチャー。速球とフォークボールを投げる。彼にストライクゾーンに投げさせ、出塁し、チーム一丸とならなければいけない。楽しみにしているよ」と意気込みを語った。
千賀が得意とするのはアメリカでは“ゴースト・フォーク”と称されるフォークボール。これについて突っ込まれると、ハーパーは「スプリットは見てきたけど、フォークボールを投げるのは彼くらいかもしれない。いい球だから賢明にならなければいけない。高めに来たものを打ち、低めは見逃す。本当に厳しい球だ」と警戒していた。
ハーパーと千賀の過去の対戦は2打数1安打1四球1三振。スーパースターと帰ってきたエースの対戦は鍵になりそうだ。(フィラデルフィア 杉浦大介通信員)