◇ナ・リーグ地区シリーズ第1戦 メッツーフィリーズ（2024年10月5日 フィラデルフィア）
メッツの千賀滉大投手（31）が5日（日本時間6日）、フィリーズとの地区シリーズ（5回戦制）初戦に先発した。メジャー2年目でポストシーズン初登板となったマウンドで2回まで投げ、1安打1失点だった。
相手は東地区優勝の強力フィリーズ打線。初回、いきなりシュワバーにカウント1―1から95・9マイル（約154・3キロ）速球を右翼席に運ばれる先頭打者弾を浴びたが、その後は無失点で切り抜けた。さらに2回も3者凡退でしのぎ、31球で2回を1安打1失点。被弾は悔やまれるが、打者8人から3三振（1四球）を奪うなど、まずまずの内容で役割を果たした。
昨季12勝を挙げた右腕だが、今季は右肩痛で出遅れるなど7月26日ブレーブス戦の1試合の登板にとどまり、1勝、防御率は3・38。9月21日に傘下3Aシラキュースの一員として先発したものの、右上腕の張りを訴え、レギュラーシーズン中のメジャー復帰はかなわなかった。
左ふくらはぎを痛めて負傷者リスト（IL）入りし、ワイルドカードシリーズは出場選手登録外だったものの調整を続け、地区シリーズ開幕戦で電撃復帰。「いろいろなことがあったけれど、準備はできた」と話していた。
チームは1勝1敗で迎えた3日（同4日）のWCS第3戦でブルワーズとの接戦を制し、ワールドシリーズに進出した2015年以来9年ぶりに地区シリーズの出場権を獲得した。