◇ナ・リーグ地区シリーズ第1戦 メッツ 6―2 フィリーズ(2024年10月5日 フィラデルフィア)
メッツの千賀滉大投手(31)が5日(日本時間6日)、敵地フィラデルフィアでのナ・リーグ地区シリーズ第1戦でフィリーズ相手に先発した。左ふくはらぎ痛から電撃復帰登板で初回いきなりシュワバーに先頭打者弾を浴びたものの、31球で2回を1安打1失点。打者8人から3三振(1四球)を奪うまずまずの内容で、チームも6-2で逆転勝ちを収めた。
試合後の千賀との主な一問一答は以下の通り。
――復帰戦を終えて
「一員になれたってとこと、まず今、投げ終わって、負けなくてよかったなっていうのが一番強いです」
――今日の自己評価は
「勢いのまま、そのまま打たれたっていうところ。反省点はいろいろありますけど、とにかくチームが勝ったことが一番かな」
――先頭打者本塁打のあとは何を思ったか
「頭の中にあるデータはもう一回全て見返して、冷静になれたかな。すごい勢いで打たれたのと、その分いきなり冷静になれた自分がいたので、よかったかなと思います」
――打たれた瞬間、ビジョンの方を見た理由は
「いや、たぶんビジョンよりもっと上を見ていた。やっちまったという頭だったと思います」
――打たれた球種は投げたかったものか。そのロケーションは
「いや、いろいろ話したいことはあるけど、まだもしかしたらもう1回投げるかもわからないから、そこはまだ終わってから、その質問は」
――体はどうか
「健康で終われたのがまず何よりです」
――勝ちを除くと身体が健康というのが一番大事か
「そうですね、また次も登板のチャンスがケガをしていたらもらえないので、それが一番かなと思います」
――今年、ケガで投げられなかった中で、ここでの投板の満足度は
「満足度はまだ2イニングしか投げていないのでなんとも言えないですけど、とにかくチームが勝てたことが一番満足かな、それだけです」
――本塁打を打たれた後に落ち着けたのはなぜか
「(投手として)長く、マウンドに立っているというのがまず1つありますし、ホームランは別に初めて打たれたわけじゃないですし、とにかくやるべきことをやっていなかったらあのマウンドには立っていられないっていうのがあるのでそれで冷静になれたかなと思います」
――久々の試合だという感じはあったか
「いや、そんな冷静じゃなかったですね。もうめちゃくちゃ入り込んでいましたし、それがましてやこの大事な一戦だったので、違う自分がいたのは事実だったかなと思います」
――あがっている感じがあったから先頭打者に打たれたのか
「それもゼロじゃないですし、声援もすごかったし、いろいろ整理つかずに、やられたので、もったいないって言葉、一言かなと思います」
――シリーズ中、どこかでまた投げられるか
「投げろと言われれば投げられる準備をするだけかなと思います」
――他の選手がゲーム終盤に勝てるという雰囲気を感じていると話していた
「今年、特に後半に関しては本当に強さを感じましたし、みんな誰かが調子悪かったら誰かがっていうような、助け合っている強さみたいなのをすごく感じるので、今日もいけるんじゃないかなってふうに思いながら、ハラハラ、僕が一番救われた人かなと思います」
――本塁打を打たれたあと、フォーシームの球速を少し落としたように見えたが
「あんまり話したくないけど、そうですね。とりあえず丁寧にていうところは意識、心がけたかなと思います」
――同点に追いついたところでの感情は
「本当にいきなり入ってきたピッチャーがやられるっていうのはチームの流れもよくないですし、勢いあるチームだからこそ、そのへんは僕自身もわかっているつもりなので、それがまず助かったのが一番かなと思います」
――登板前から大ブーイングを受けたが、あの雰囲気は
「いや別になんとも思わないですけど、やっぱり声援とかに関しては球種が聞こえなかったりとかそういう、音で何も聞こえなかったので、そのへんがちょっと害はありましたけど、ブーイングに関しては別に、あるの知っているので、別にそこまで、楽しめたかなと思います」
――日本の大舞台と雰囲気の違いは
「いや、そんな特にはないですね。自分の抑え方だったり、自分のあれはわかっているつもりなんですけど、単純にピッチコムの問題だけかなと思います」
――交代のタイミングは想定通りか
「いやでもやっぱり、球数は初回も多かったですし、そんなに出力もずっと高いものでもなかったですし、とにかく今日は多分、詳しくは僕も話してないんですけど、監督のプラン通りだったんじゃないかなと思います」
――去年はポストシーズンに行けなかったが、初めてのここでの登板は
「チームのムードがすごいいいですし、チームメイトがすごい盛り上がっている中、遅れたくないなっていう気持ちでいたので、とにかくホッとしているのが一番です」
(フィラデルフィア・杉浦 大介通信員)