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中日・立浪監督「負けたので多くは語れません」3年連続最下位で退任 謝罪と悔しさ…落合コーチ涙止まらず

スポニチアネックス 2024年10月6日 17時35分

 ◇セ・リーグ 中日―DeNA(2024年10月6日 バンテリンD)

 無念の今季16度目零敗で最下位終戦――。中日は今季限りでの退任を発表している立浪和義監督(55)のラストゲームとなる今季最終戦を勝利で飾ることができず、最下位で2024年シーズンを終えた。立浪監督は就任から3年連続最下位。新人監督としては、1970~72年の稲尾和久監督(西鉄)以来52年ぶり4人目となった。

 3年連続最下位で終戦。3年間の監督生活に幕を閉じた立浪監督の本拠最終戦セレモニーでのあいさつ中に、後ろで落合英二コーチは何度も涙を拭った。試合終了後には、指揮官のラストゲーム、そして勝てば5位が確定する一戦の先発マウンドを任された松木平が肩を震わせ号泣。打線も9回に意地を見せたものの得点を奪うことができず、悔しい24年最終戦となった。

 立浪監督のあいさつにはスタンドから拍手が送られ、指揮官も務めて冷静にファンと選手に語り掛けるように言葉を紡いだが、時に言葉に力を込める場面もあり、ファンの拍手もそれに呼応するように大きくなった。

 「3年間、これだけ声援をいただきながら結果を出すことができず、本当に皆さまには申し訳ない思いをさせてしまいすみませんでした」

 「負けたので多くは語れません。本当に3年間、ありがとうございました!」

 悔しさと無念さを胸の奥にぐっと押し込め「多くは」語らなかった立浪監督の目は、少し熱くなっているようにも見えた。

 以下は立浪監督の本拠最終戦あいさつ全文。

 今日も、最後の最後までたくさんの声援をいただきまして、ありがとうございます。今年1年間、このバンテリンドームはもちろんのこと、ビジターのグラウンドでもたくさん声援をいただきました。本当にありがとうございます!まあ、しかし…3年間、これだけ声援をいただきながら結果を出すことができず、本当に皆さまには申し訳ない思いをさせてしまいすみませんでした。何とか、この3年間チームを強くしようとチームを改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中です。志半ばで退くというのは、非常に残念な思いと…悔しい思いと申し訳ない気持ちがありますが、ただ、後ろにいる選手たちは確実に力を付けてきた選手もいます。まだまだこれから伸びていかないといけない選手もいます。この選手たちが成長するためには、皆さんの応援が必要です。そして、まだまだ芽は小さいかもしれませんが、皆さんの力で花を咲かせ、実を付けてあげてください。近い将来、必ず強いドラゴンズ…そう信じています!これからも選手たちに来年以降も新体制になりますけども、応援して、力を与えてあげてください。そして横浜DeNAのファンの皆さん、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。クライマックス・シリーズ頑張ってきてください。負けたので多くは語れません。本当に3年間、ありがとうございました!

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