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【国スポ】大社の馬庭優太が高校野球終える「最後は絶対にプロに」 プロ志望届を提出せず大学野球へ

スポニチアネックス 2024年10月6日 17時35分

 ◇国民スポーツ大会硬式野球の部1回戦  大社(島根)4―7明徳義塾(高知)(2024年10月6日 さがみどりの森)

 国民スポーツ大会(旧国民体育大会)硬式野球の部が開幕した。今夏の甲子園で93年ぶりの8強入りした大社(島根)は4―7で明徳義塾(高知)に敗れた。

 甲子園では大黒柱として活躍した左腕・馬庭優太(3年)は先発し、5回2/3を11安打7失点。「自分の中では球は悪くなかった。明徳さんが自分よりもレベルが上で負けた。新チームもあって、自分たちがあまり練習できる環境ではなかったんですけど、やっぱり今日、こうやって試合をやらせてもらえて、野球ができるのは当たり前じゃない。そういう部分で感謝(の気持ち)を持ってやりました」と振り返った。

 今夏の甲子園では早実との3回戦の激闘が多くの高校野球ファンを魅了した。延長10回タイブレークの末、最後は馬庭がサヨナラ打を放ち、6―5で決着。投げては115球の熱投で4失点完投勝利を挙げた。早実も内野5人シフトでピンチを乗り切るなど両チーム一歩も譲らない熱戦だった。甲子園から島根に帰った後の反響も大きかった。それでも「結構周りから話しかけられて凄く嬉しいことなんですけど、自分のレベルアップに向けてしっかり野球をやっていきたい」と過信することはない。

 夏の甲子園で大ブレークするも、プロ志望届は提出せず大学に進学する。「元々、自分のレベルでは絶対に(プロでは)通用しない。やっぱりまだそのレベルに達していない。自分を磨くために大学を選びました」と決断に至った考えを明かし、「絶対最後はプロに行きたい」と変わらぬ夢を語った。

 「甲子園での結果をもって、国体という舞台をもらえたんですけど、やっぱり自分の中では勝ちたいという思いが一番強い。自分の中では優勝を狙っていた大会だったので凄く悔しい部分がある」。負けず嫌いのエースは最後まで闘志たっぷりで高校野球を終えた。

 ◇馬庭 優太(まにわ・ゆうた)2006年(平18)5月9日生まれ、島根県出身の18歳。小学1年から高松スポーツ少年団で野球を始め投手。大社では2年夏から背番号10でベンチ入り。好きな言葉は「有言実行」。50メートル走6秒9、遠投90メートル。1メートル76、81キロ。左投げ左打ち。

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