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「光る君へ」ききょう涙「源氏の物語を恨んでおりますの」まひろと決裂「魂の演技」アバン4分ネット反響

スポニチアネックス 2024年10月6日 20時47分

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は6日、第38話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第38話は「まぶしき闇」。ききょう(ファーストサマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)を訪ね“光る君の物語”への思いを打ち明ける。まひろは物語の次の構想を練り始めるが、藤原道長(柄本佑)から新たな提案をされる。一方、中宮・藤原彰子(見上愛)と親王への呪詛の形跡が見つかり、藤原伊周(三浦翔平)の関与が明らかになる。一条天皇は道長に相談して処分を検討し…という展開。

 寛弘6年(1009年)、内裏の藤壺。

 ききょう「光る君の物語、読みました。引き込まれました。あんなことを1人でじっとりとお考えになっていたのかと思うと、たまげましたわ。まひろ様はまことに根がお暗い」

 まひろ「根が暗いのはわきまえております」

 ききょう「光る君は、側にいたら一言言ってやりたいような困った男でございますわね。玉鬘の君に言い寄るところのしつこいいやらしさなど、呆れ果てました。されど、そういう困った男を物語の主になさって、男のうつけぶりを笑いのめすところなぞ、まことにまひろ様らしくって。それだけではございません。まひろ様の漢籍の知識の深さ、この世の出来事を物語に移し替える巧みさ。どれも、お見事でございますわ」

 まひろ「手厳しいききょう様からそのようにお褒めいただいて、うれしゅうございます」

 ききょう「私、手厳しいでしょうか」

 まひろ「以前、左大臣様のことを、人気もやる気もない人と仰せになっていましたもの」

 ききょう「誠に見る目がございませんでした」

 まひろ「ききょう様のように、才気あふれる楽しい方が藤壺にいらしたら、もっと華やかになりますのに」

 ききょう「それはお断りいたします。私は亡き皇后定子様のお身内を、お支えするために生きております。今も竹三条宮で脩子内親王様のお世話をしておりますし、今日は、敦康親王様のご様子をうかがいに参りました」「中宮様が、ご自身の皇子様をお産みになった後も、まだ敦康様を藤壺にお置きになるのは、なぜなのでございましょう」

 まひろ「中宮様が敦康様を、敦成(あつひら)様同様に大切にお思いになっているからでございましょう」

 ききょう「そのような綺麗事、源氏の物語をお書きになったまひろ様とも思えません」

 まひろ「中宮様はそういうお方なのです。帝も中宮様をお信じになって、敦康様をお託しになっていると存じます」

 ききょう「そうですか。私はいかなる世となろうとも、皇后定子様の灯を守り続けて参ります。私の命は、そのためにあると思っておりますゆえ。ところで、まひろ様は何故源氏の物語をお書きになったのですか。もしかして、左大臣様にお頼まれになったのですか。帝のお心から『枕草子』を消してくれと。(目に涙をため)亡き定子様の輝きを、なきものとするために」

 まひろ「帝のお心を、捉えるような物語を書きたいとは思いました」

 ききょう「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に!源氏の物語を、恨んでおりますの」

 オープニングタイトルバックに入る前、冒頭のアバン約4分。創作・執筆に影響を及ぼし合った2人だが、ついに決裂した。「紫式部日記」にある清少納言への酷評につながるのか。

 SNS上には「ききょうの推しへの一途さが痛く、哀しく、尊い」「ハッキリと本人にぶつけるウイカ少納言には好感が持てる」「まひろの『源氏物語』を評価しつつも、定子様への忠義を尽くすききょうの姿、素晴らしかった」「源氏の物語を恨み、まひろに腹を立ててはいるけれど、物語のクオリティーを認め、まひろは嫌いにはならないききょう様」「ようやく紫式部が清少納言の悪口を書きそうな雰囲気に」「2人がまた笑い合える日は来るのかな」「魂の演技。あれだけ恨みつらみをぶつけても、品を失わないのは流石」「などの声が続出。反響を呼んだ。

 次回は第39話「とだえぬ絆」(10月13日)が放送される。

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