◇ナ・リーグ地区シリーズ第1戦 メッツ6－2フィリーズ（2024年10月5日 フィラデルフィア）
メッツ・千賀が役割を果たした。右ふくらはぎを痛め、7月26日ブレーブス戦以来の復帰マウンドは、いきなりフィリーズとの地区シリーズ初戦。PS初登板は2回31球を投げて1安打1失点で3奪三振。「やっと一員になれた。チームが勝ったのが一番」と安堵（あんど）の表情だった。
初回、敵地での熱狂の中で「冷静じゃなかった。違う自分がいたのは事実」とシュワバーに先頭打者本塁打を被弾。それでも「凄い勢いで打たれて、その分冷静になれた」とその後は無安打に抑えた。7回まで1安打に抑えられていた打線が1点を追う8回に爆発。5安打で5点を奪って逆転した。
一時は今季絶望とも思われたが、短期決戦の初戦で復帰。第5戦にもつれこめば中5日で再び先発の可能性もあり「投げろと言われれば準備をするだけ」と意気込んだ。（杉浦大介通信員）