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ダルビッシュ 第3打席も遅球で大谷翔平幻惑 6球中3球が110キロ台カーブで投ゴロ 6回3安打1失点

スポニチアネックス 2024年10月7日 10時57分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第2戦 パドレス―ドジャース(2024年10月6日 ロサンゼルス)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が6日(日本時間7日)、敵地でのドジャース戦に先発。初回は大谷翔平投手(30)を抑えるなど、3者凡退と上々の立ち上がり。2回は無死満塁から犠飛で1失点したが、6回まで3安打1失点、3奪三振と好投を見せて勝ち投手の権利を得た。ダルビッシュがPSで勝ち投手となれば、2022年のドジャースとの地区シリーズ第2戦以来となる。

 初回の攻撃で2番タティスの本塁打が生まれて幸先よく先制した。場内が大いに盛り上がった初回の大谷との対戦。カットボール、カーブ、スイーパー、速球と第1打席からさまざまな球種を駆使してカウント1―2と追い込むと最後はスイーパーがやや抜けた形で外角低めに沈み、空振り三振に打ち取った。2番ベッツには初球のスイーパーを捉えられて左翼への大飛球。左翼プロファーがフェンス際でジャンプし、ベッツも一発を確信して一度は手を挙げたほどだったが、実はスーパーキャッチ。打球を眺めていたダルビッシュも安どの表情を浮かべた。3番フリーマンも空振り三振に仕留め、通算6度、12度目のPS登板らしく落ち着いた投球を披露した。

 2回にペラルタの2ランで援護を受け、3―0で迎えた2回は連打と四球で無死満塁のピンチ。7番ラックスに左翼へ犠飛を打ち上げられてこの試合初失点を喫したが、続くエドマンには一塁へ鋭いライナーを打たれたが、運良く一塁アラエスの正面で併殺となった。

 3回1死走者なしから大谷とこの試合2度目の対戦。この打席は徹底して変化球で攻めた。初球のスプリットでファウルを打たせて大谷のバットをへし折ると、2球ボールが続いた後、4球目のスプリットを引っかけさせて一ゴロに打ち取った。前日パドレス投手陣は大谷に対して徹底した高めの速い球で攻めたが、ダルビッシュは第1打席も含めて大谷には全9球で速球はわずか1球と頭脳的配球で仕事をさせなかった。

 4回は先頭のフリーマンに速球を痛打されて右越えに大飛球を打たれたが、これを右翼タティスが背走しながら好捕。ダルビッシュも手を叩いて好守を称えた。T・ヘルナンデス、マンシーも打ち取り、4回まで3度3者凡退と順調にスコアボードにゼロを並べた。

 5回は1安打を浴びながら無失点に抑えると、6回は先頭で大谷とこの日3度目の対戦。この打席も変化球攻めを見せ、カウント2―2から6球目はこの打席3球目の73マイル(約117.4キロ)カーブで完全にタイミングを外してボテボテの投ゴロに打ち取った。2死後にE・ヘルナンデスに中堅フェンス際へ大飛球を打たれたが、中堅メリルが好守を見せてこの回もドジャース打線を封じた。

 ダルビッシュは試合前日に第2戦での登板に向けて会見に出席。大谷との対戦について「もちろんトッププレーヤーですし、メジャーでも戦えるのは光栄なこと」と評しながらも、「他にも素晴らしい選手がいるので全員にしっかり集中して投げたい。一人に対してどうということはないです」と話していた。

 大谷とは3月の韓国の開幕シリーズで日米通じて初対戦が実現。今季は5打数1安打の打率.200に抑えた。3月20日の対戦は遊ゴロと右前安打の2打数1安打、4月14日のドジャースタジアムでの対戦では空振り三振、三飛、空振り三振と3打数無安打に抑えている。

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