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「やり方が違う」「絶対に起きてはならない」「何を言ってもいいけど…」物投げ込みを両軍選手ら続々非難

スポニチアネックス 2024年10月7日 14時55分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第2戦 パドレス10-2ドジャース(2024年10月6日 ロサンゼルス)

 ドジャースとパドレスのナ・リーグ地区シリーズは6日(日本時間7日)、ドジャースタジアムで第2戦が行われ、パドレスが6本塁打で圧倒し大勝。対戦成績を1勝1敗に戻した。試合中には観客がグラウンドに物を投げ込み、試合が中断する異例の事態が起きた。

 7回裏、ドジャースの攻撃が始まる前に、スタンドからパドレスの左翼手・プロファーにボールが投げ込まれ、プロファーが激怒。審判にクレームを入れた。

 シルト監督も慌ててベンチから飛び出し、審判団や警備員と一緒にプロファーから事情を聞き、なだめたものの球場は異様な雰囲気となった。

 「物を投げ入れないで」といったアナウンスや「フィールドに物を投げ入れると退場」という掲示が行われたが、その後も物が投げ込まれ、試合が8分中断した。

 試合後、プロファーは「彼ら(スタンドのファン)がボールをフィールドに投げ返したんだ」と経緯を説明。「動揺はしなかったが、悲しかった。誰かを傷つけてはならない。サンディエゴのファンには同じようなことをしてほしくない。それを願っている」と続けた。

 そして、危険は感じなかったものの「あんなことはして欲しくない。やり方が違うと思う」と繰り返した。

 本拠ドジャースの指揮官、デーブ・ロバーツ監督も「このシリーズに臨む前に、多くの感情が湧き起こることはわかっていた」と同地区ライバル同士の対決に熱くなることは理解できるとした。

 その上で「私はこの球場で1000試合以上観戦してきましたが、あんなことは見たことがない。あんなことは絶対に起きてはならない。あんなことは絶対に見たくない」と強い口調で物を投げ込むという行為を批判した。

 また、8分の中断により、投球練習をストップして待たされた形となったパドレスの先発・ダルビッシュは「あんなことは経験したことがなかった。とにかく、このイニング点を与えないように。点を与えてしまうと流れが変わってしまう試合だと思ったので、それは意識しました」と心境を説明した。

 中断中にプロファー同様、空き缶などのゴミを投げ込まれたパドレス右翼手・タティスも「プロファーに向かってにボールが投げられているのを見た。彼には怒る権利があった」と激怒に理解を示し「メジャーリーグの試合でそんなことが起きるべきではないと感じた。ファンは野球場に野球を楽しみに来ます。彼らは何を言ってもいいけどね」と野次はいいとしても物の投げ込みは良くないと非難した。

 両球団のナイン、首脳陣らが投げ込み行為を批判する事態となった。

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