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山口真由氏 一部裏金議員の“一転”非公認で私見「決断力があるのか、ブレていると言うのか…難しい」

スポニチアネックス 2024年10月7日 18時4分

 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授(41)が7日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演し、自民党派閥の裏金議員を衆院選で公認するかどうかの問題について、石破茂首相が示した方針についてコメントした。

 石破氏は6日、裏金事件で党から重い処分を受けた人や説明責任を十分に果たしていない人に対し、「相当程度の非公認が生じる」と述べた。「選挙における非公認処分より重い処分を受けた者」として、党員資格停止となった西村康稔元経産相、下村博文元文科相、高木毅元国対委員長が該当。「軽い処分でも処分が継続している者」として、萩生田光一元政調会長、三ッ林裕巳衆院議員、平沢勝栄元復興相が当たる。さらに、「処分を受けた議員のうち、説明責任が十分に果たされず、地元での理解が十分に進んでいないと判断される者」も非公認となり、合わせて少なくとも10人を超える議員が選挙で非公認となる見通しだ。

 これまで党は、裏金議員について原則公認、比例との重複も認める方向で調整していたが、大きく方向転換したことになる。山口氏は「非公認より少なくとも厳しい処分を受けている方を公認しないというのは、論理的だなと思う」と述べた。ただし、これによる石破氏の評価については、「これをもって石破さんは決断力があると言うのか、決断力がなくてブレていると言うのか、難しいと思う」と話すにとどめた。

 衆院の早期解散など、総裁選中の訴えとは真逆の言動も多い石破氏だが、山口氏は「私は最短期間での解散総選挙とか言行不一致だと言われるけど、それはそれでいいんじゃないかなと思う」と見解を口にした。これまで党内野党と呼ばれ、党内への厳しい目を向け続けてきた石破氏だけに、「ここでプライドが高い人が恥を全部背負い込んで、自民党に有利な形で解散総選挙するんだというのは、覚悟の表れかなと思った」と分析。「ここにきて、世論に耐えきれないというところがあって(方針転換したが)、これが選挙においてはプラスに働くと皆さんおっしゃるので、そうだと思う」と続けた。

 一方で、「石破さんが長期的にやりたかった、相当政治力が必要な安保とか、憲法というものに対しては、今後ネガティブに響いてくる可能性はあるなと思います」と、今回の決定で党内基盤のさらなる揺らぎが生じる可能性を懸念していた。

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