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バスケ日本代表渡辺雄太 日本でのプレーを決断した理由 燃え尽き症候群に苦しみ「その一言で崩壊」

スポニチアネックス 2024年10月7日 23時48分

 NBAで日本人最長の6季プレーして今季からBリーグの千葉Jに加入した日本代表の渡辺雄太(29)が7日、テレビ朝日「報道ステーション」(月~金曜後9・54)にVTR出演した。

 松岡修造氏のインタビューを受け、Bリーグでプレーする決断を下した大きな理由として2023年に日本で共催されたW杯でプレーしたことを挙げ、「もしかしたら、あのワールドカップがなかったら、まだNBAって言ってるかもしれないですし。でも日本でこんなに楽しい環境があるっていうのはワールドカップで凄い思ってしまったんで」と明かした。

 NBAで6季目となった昨シーズン、サンズからグリズリーズにトレードされた直後に「燃え尽き症候群」に苦しんだ。「トレードされて心機一転でという気持ちのところに”試合に出さない”と言われて。初めてでも何でもなくて普通のことだったんですけど、その言葉がきて、すべてはタイミングでした。何かその一言で崩壊してしまった感覚だったかなと思います」と振り返った。

 NBAではのべ5チームでプレー。競争の激しい世界最高峰の舞台で生き残るために「それこそ全部の練習、全部の試合、ミーティングとかすべてが試されてるっていう(感覚)。本来好きでやってるはずのバスケットが、ちょっとサバイブ(生き残る)ための道具になってしまっていたというか。やっぱり楽しいという感覚からは離れていってましたし」

 「ただ、バスケットは好きで、まだまだ続けたい。この10月で30歳になりますけど、やりたい場所でバスケットしたいなっていう気持ちがやっぱり一番強かったですね。(選択肢は)日本以外はなかったので」とした上で「Bリーグは本当に魅力のあるリーグになってくださったので、本当にポジティブな気持ちで、まだ自分も成長できるという感覚もありますし。本当にバスケットを楽しみながら色んなことを、NBAで経験したことをBリーグに還元できるんじゃないか」と新天地にかける熱い思いを語った。

 

 渡辺は5日、Bリーグデビュー戦となった宇都宮戦で16得点8リバウンドをマークし、チームの開幕勝利に貢献した。

 翌6日の宇都宮戦は、第1Qに同じ日本代表の宇都宮・比江島慎と接触して着地の際に左足首を痛めて負傷退場。その後、マネージャーのXを通じて「マネージャーじゃなく本人です。怪我は自分の体がクソ雑魚すぎるだけの僕の責任なんで、とりあえず11月にまこ(比江島)と一緒に代表でプレーできるように治療&リハビリ頑張ります」とコメントしていた。

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