阪神の岡田監督が7日、兵庫県西宮市の甲子園球場での練習後に取材対応した。3日に今季限りでの退任が表面化してから、初めて口を開いた。
――3日間のシート打撃で、打者は生きた球の感覚を養ってほしい。
「昼から雨というてたから、(フリー打撃より)先に(シート打撃を)やってん。ほんなら、全然やな(雨が降らなかった)」
――才木、村上、青柳が投げた。投手をどう見た?
「まあ普通よ。村上はしかし、マウンドへ上がったら、ボールが高いな。ブルペンでは、えらい低めへいっとったのにな。なんでやろ。ブルペンでは良かったけど、マウンドに上がったらボールが高い」
――シーズン中にも見られたことか。
「そら、打たれるときはな。なんかちょっと」
――村上は先発調整をしているが、CSでもそのまま先発に回るか。
「いやいや、それはどこでいくか。抹消をしてるのもおるからな。(高橋)遥人もそうやし」
――青柳も抹消している。
「ビーズリーも抹消してるからな」
――バッター陣も徐々に状態を上げて。
「試合にならなわからへんよ、そんなん。練習でバンバン打ってもな。試合になったら全然アカンのもおるし」
――シート打撃は今日(7日)と明日(8日)か。
「あさって(9日)もやる。フェニックスも行けへんからな。まあ2人は投げさせに行くけどな、ビーズリーと西は。あいつらもう次やから、次のカードやからな」
――フェニックス・リーグに出るより、甲子園でシート打撃をする方がプラスか。
「相手が相手やったからやん。(CSで当たる)巨人、DeNAやん。そんなんで試合やる必要ないやんか」
――相手がDeNAに決まった。2試合で決めてしまいたい。
「もう、そらそうそう。DeNAっていうても、1年間やってきた相手やからな。別に今さらっていう感じやで。何回も会うたピッチャーやし、対戦したピッチャーやしな」
――CSは日本シリーズよりさらに短い短期決戦。難しさは。
「いやもう、その日のゲームを勝っていくだけよ、それは」
――去年はファイナルステージで待ち受ける立場だったが、今年はファーストステージから。選手に大事にしてほしいことは?
「いや、そんなん言うてない、言うてない。昨日も話したけど、そんなん言うてない別に」
――昨日、選手に直接お話しされたと。
「いやいや、俺は横浜で言おうと思ったけど、選手もいてなかったからな。居残り(甲子園で練習する投手陣)がおったしな、全員が集まるのは、昨日(6日)しかなかったから」
――1日でも長くと話した。
「そら当然やろ?」
――選手も思いを強くしたか。
「いや、そら分かれへんよ、そんなんは。まあなあ、やってみんと分からへんよ、一発勝負やからの」
――一発勝負で大事なこと。
「一発で仕留めなあかんいうことやろ」
――選手にも退任を伝え、球団も公表した。今はフラットな気持ちか?
「いやあ、別に何にもないよ、そんな。もう別にいらんことしてもしゃあないから」
――2年間やってきたこと、伝えてきたことをやるだけ。
「そういうことや。なあ。2年間の集大成やんか、最後のゲームの」
――選手に改めて言うこともないか。
「ないない、何も言うてないよ、そんなん当然。もうプレーボールかかったら、みんなやることを分かってるやん。こうせえ、こうせえとか、そんなこと一切ないよ。できんかったら負けるだけや」
――2年間の成長を感じているか?
「いやあ、成長はしてないよ。成長してたら勝ってるよ(笑い)」
(自ら)
「まあ、もう何もないよ。そんなんおまえ、当日な、試合を全力でやるだけやん」