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【バレーボール】サントリー・大宅真樹「自分のトスで勝てるチームに」 SVリーグ11日に開幕

スポニチアネックス 2024年10月8日 11時3分

 今季から新たに始まるバレーボールの大同生命SVリーグ(以下SVリーグ)が10月11日に開幕し、サントリーサンバーズ大阪は東京体育館で大阪ブルテオンと対戦する。従来のVリーグで昨季、自身2度目となる最高殊勲選手賞(MVP)を受賞したセッターの大宅真樹(29)が、初戦を前にスポニチのインタビューに応じた。高橋藍(23)らも新加入した今季、チームの大黒柱が初代王者への抱思いなどを語った。

 

 ――開幕に向けた現状と仕上がりは?

 「新メンバーも合流して時間が経って、いよいよ開幕するんだなという感じで練習している。9月のアジアツアーは主に代表以外のメンバーで戦って、若手の成長などを感じて楽しみが増えた。もちろんシーズンが進めば試合に出る選手、出ない選手というのは固まってくると思うけど、チームとして層が厚くなっているなと。“スタメンだけじゃない”と感じるし、今季はセッターも新しく入ったので、自分自身も危機感を持っている。彼らとスタメン争いをしていくことになる」

 ――昨季は優勝。そこに代表選手が新加入した。

 「小野寺は1シーズンやってきて、新たに高橋(藍)と(ポーランド代表の)シリフカが入った。彼らは代表のシーズンで良いセッターと過ごしてきているし、なるべく自分がそこに近づかないといけない。高橋にしても、何でもできちゃうので。トスに関してあまり要求してこないけど、僕は言ってほしいし、好きなボールを知りたい。要求し合わないと本当の信頼関係はできないので、自分から“今のトスはどうだった?”といったことなどを聞くようにしている」

 ――高橋藍選手は代表で一緒にやっていた頃とは違う?

 「自分が主に一緒にやっていたのは一昨年ぐらい。その頃と全く違うし、パワーもついている。この2年でかなり変わっているし、スピード感があって、スピードがあるけど高さもある。もっとコミュニケーションを取りながらやっていきたい」

 ――改めて、大宅選手がサントリーに入社した経緯を。

 「自分自身、バレーボールは続けても、上でやるとは思っていなかった。大学2年の時は、就職して9人制とかでやれたらと思っていた。でも、大学3年の時にアンダーカテゴリーの代表に選ばれて、そこで当時のサントリーの監督からオファーをもらって。声を掛けられるほどの選手と思っていなかったから“まさか”だったけど、挑戦できるなら挑戦したい、と。バレーボールで食べていけるぐらい、やっていきたいと思った。他からのオファーはなかった」

 ――入社して1年後にプロ契約を交わした。

 「1年で退社してプロに転向したので、会社には本当に迷惑をかけたと思う。でも、自分の評価ひとつでバレーをやっていきたいと思った。周りから見たら、思い切った行動だったかもしれないけど、全く不安はなかった。会社を辞めるリスクはあるけど、バレーボールに打ち込むために自分で決断した」

 ――パリ五輪が終わった。日本代表や4年後への思いは?

 「今年はネーションズリーグに1試合呼んでもらって、コートに立てた。パリ五輪も見て、あのメンバーと一緒にプレーしたり、中心選手としてやりたいという気持ちは大きくなっている」

 ――サントリーではSVリーグ元年を迎える。

 「開幕の時点でチームを完成させるのは不可能なので、シーズンを通して成長して、最終的にファイナルで勝つチームになっていければ。(自分自身)優勝を3回経験してきて、常に勝ち続けなきゃ優勝できないわけじゃない(ということを感じた)。最終的なところにピークを持っていくチームづくりを志したい」

 ――個人としては、どういうシーズンを送りたい?

 「層が厚いからこそ選手の入れ替えは多くなると思う。いろんな選手とコンビネーションをつくっていきたいし、スタートから出る選手だけじゃなく、控えのメンバーとも合わせて。自分のトスで勝てるチームにしていきたい」

 ◇大宅 真樹(おおや・まさき)1995年(平7)4月23日生まれ、長崎県出身の29歳。姉の影響を受けて7歳でバレーボールを始め、大村工高から東亜大を経てサントリーに加入。Vリーグでは21―22年、23年―24年シーズンに最高殊勲選手賞(MVP)を受賞。20―21年度シーズンから4季連続でベスト6に選出される。1メートル77、77キロ。

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