Infoseek 楽天

中谷潤人に挑戦 77戦76勝のペッチが来日「楽しい試合になるだろう」 唯一の黒星は18年の拓真戦

スポニチアネックス 2024年10月8日 11時55分

 ◇プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・中谷潤人<12回戦>同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(2024年10月14日 東京・有明アリーナ)

 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)に挑戦する同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)が8日、成田空港着便で来日した。約6時間のフライトを終え、やや疲れた様子を見せながらも報道陣に対応。「中谷は非常に強い選手。まだ若くて体力にあふれている。KO?それはチャンス次第。楽しい試合になるだろう」と笑みを浮かべた。

 約2カ月、タイ・パトゥムタニを拠点に練習を重ね、スパーリングは約130ラウンドを消化。体重もリミット(53・5キロ)まで残り約500グラムと明かし、「十分準備をしてきた」と順調な調整ぶりをアピールした。

 77戦76勝53KO1敗の戦績を誇る。18年12月のWBC世界同級暫定王座決定戦で現WBA世界同級王者の井上拓真(28=大橋)に12回判定負けした一戦が唯一の黒星。「あの試合からリングでいろんな経験を重ねてきた。テクニック面でもかなり成長した」と拓真戦以来、2度目の来日を果たし自信を口にした。

 今年7月にビンセント・アストロラビオ(フィリピン)を左ボディーストレート一撃で倒した中谷の前戦は「見ていない」という。この日、同行した元WBC世界フライ級王者のチャチャイ・サーサクン・チーフトレーナーが分析を担当。現役時代に元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオとも対戦経験のある同氏は「経験ではペッチが勝っているが、経験だけでは勝てない。リング上でどう戦うかが重要だ」と戦略はけむに巻いた。

 拓真戦敗戦後は27連勝と勢いに乗るペッチは「とても世界のベルトがほしい」と闘志を燃やす。リングネームのペッチはタイ語で「ダイヤモンド」の意味。一戦ごとに輝きを増すベテランが“ネクストモンスター”に襲いかかる。

この記事の関連ニュース