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2試合で7打数1安打のヤンキース・ジャッジ 2年前の低迷再現を危ぶむ声も指揮官は擁護

スポニチアネックス 2024年10月8日 13時58分

 ◇ア・リーグ地区シリーズ第2戦 ヤンキース 2ー4 ロイヤルズ(2024年10月7日 ニューヨーク)

 ヤンキースとロイヤルズの間で争われているア・リーグ地区シリーズは7日(日本時間8日)、ニューヨークで第2戦が行われ、ロイヤルズが4-2で勝ってシリーズ初勝利を挙げた。シリーズは1勝1敗。9日(同10日)の第3戦から舞台をロイヤルズの本拠地カンザスシティに移す。

 7安打2得点に終わったヤンキースでは試合後、主砲ジャッジがやり玉に挙げられた。シーズン中は打率.322、58本塁打、144打点と怪物的な成績でMVP候補に挙げられる32歳だが、今シリーズ最初の2戦では7打数1安打4三振。第1戦では4打数無安打3三振に終わったのに続き、今夜のゲームでも初回無死1、2塁の絶好機で空振り三振に倒れ、ヤンキースタジアムのファンはため息をついた。

 「10割を打っていない限り、良い気分ではない。後に続く打者たちのために塁に出て、誰かが出塁したら還そうとするだけだ」。試合後にはそう語って平静を保ったジャッジ。第2打席はあわやというフェンス際の右飛、第3打席は四球、第4打席はシリーズ初安打となる三塁内野安打を放つなど、少しずつ結果も出ている。そんな背景から、ジャッジに関する質問ばかり受けたアーロン・ブーン監督が「(打つのは)そんなに簡単なことじゃない。これがベースボールなんだ」と苦笑しながら語るシーンもあった。

 まだポストシーズンはわずか2試合。しかも1勝1敗にもかかわらず、これだけ騒がれるのはニューヨークならでは。とはいえ、2022年もプレーオフでのジャッジは9試合で打率.139(36打数5安打)、2本塁打15三振と低迷した。特にこのままチャンスで打てなかった場合、ヤンキースは厳しくなり、ジャッジへの風当たりがさらに強くなることも考えられる。第3戦以降もスーパースターの打席に注目が集まり続けることは間違いあるまい。

(ニューヨーク・杉浦 大介通信員)

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