◇パ・リーグ 日本ハム0ー2楽天（2024年10月8日 楽天モバイル）
日本ハムは敵地・楽天モバイルで楽天との今季最終戦に敗れ、連勝が2でストップ。新庄政権は2年連続最下位から、3年目を75勝60敗8分けで2位の貯金15で終えた。チームは12日から始まるCS（クライマックス・シリーズ）ファーストS（シリーズ）ロッテ戦（エスコンF）へと向かう。先発の伊藤大海投手（27）は7回2失点と好投も、リーグ単独トップの15勝目はならなかった。
伊藤は切れのある直球と変化球で3回までパーフェクトに抑える絶好の立ち上がり。しかし4回に先頭の中島に初安打を打たれると、小郷に左越え適時二塁打を浴びて先制を許す。さらに続く辰己にも中前に運ばれ3連打で無死一、三塁。浅村の犠飛で2点目を失った。
「あの回もったいなかったなっていうのはありますけど」と4回の2失点を振り返った右腕。5回以降はきっちり修正し無失点に抑えただけに、悔やまれる場面だった。
「消化試合っていうつもりは一切なかったので。勝ち切りたいっていう。そこで勝ち切れなかったのは素直に悔しいなっていうのと。チームとして勝って始まって勝って終わりたかったっていう。そういう登板が巡ってきたので。そこは結構気合は入ってたんで、ちょっとチームとしては凄くもったいない負け方をしたんじゃないかなっていうのは思います」と反省しながらも「CSに向けていい経験ができたと思うので、またしっかり気を引き締めて準備していきたいなと思います」と前を向いた。
リーグ単独トップの15勝目は逃したものの、ソフトバンク・有原と並び14勝での最多勝と最高勝率を確定させた。「そこはほんとにチームが勝ってるかどうかだと思うので。僕自身でこう何かしたっていう感覚もないですし。納得できる数字でフィニッシュしたわけではないので。そこは本当にチームに感謝して受け取りたいタイトルかなとは思います」と仲間に感謝。
そしてCSに向けて「ほんとにいつでもどこでも投げる気持ちで準備していこうと思うんで。監督が行きたいところでいければ、それはそれで僕自身としてはやりがいがあるので。ほんとにどこでも投げたいなと思います」と先発に限らずフル回転することを誓った。