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巨人CSのキーマンは中山礼都 代打の切り札へ阿部監督「使いたくなっちゃうよね」 フェニックスLで一発

スポニチアネックス 2024年10月9日 5時33分

 ◇フェニックス・リーグ 巨人4―0韓国・斗山(2024年10月8日 ひむか)

 短期決戦のキーマンに指名された。巨人・阿部監督が前日に続いて宮崎県内で行われているフェニックス・リーグを視察。韓国・斗山戦に「3番・二塁」で先発出場し、一発を放った中山について「ずっと調子がいいから維持してほしい。代打の1番手で使いたくなっちゃうよね」と16日から始まるCSファイナルS(東京ドーム)で代打の切り札としての起用を示唆した。

 3打席無安打で迎えた8回先頭の第4打席。中山のバットから快音が響く。カウント1―1から3球目の内寄りの直球を強振。打球は右翼席に飛び込んだ。4年目の今季は昇格と2軍降格を繰り返してきたが、順位争いが激しくなった9月に昇格してからは15試合で24打数11安打、打率・458。指揮官は「1軍での成功体験が大きい。それの積み重ねがどんどん自信になっていく」と目を細める。

 シーズン最後の3試合を10打数6安打で終えた中山は、前日に開幕した同リーグでも2試合連続安打と好調を維持。「“こういう状況ではこういう打撃ができたらいい”と意識して打席に立っています」との言葉通り、この日は2―0の5回無死二塁の場面で二ゴロで走者を進塁させ、追加点を呼び込んだ。

 もちろん、常にスタメン出場を狙っているが、今季は代打で20打数6安打、打率・300。一つのプレーで流れが変わる短期決戦では、代打の重要度も増す。「(CSは)初めての経験でどういう雰囲気か分からないけど、やるべきことを果たせるように」と中山。急激な成長曲線を描く22歳が、日本一への鍵を握るかもしれない。(川島 毅洋)

 ▽過去の巨人の代打の切り札 後藤孝志は03年に代打率.353を記録し、代打本塁打も通算8本。移籍組では大道典嘉が07、08年に代打で打率.314、.300、石井義人は12年に代打率.405。近年では矢野謙次が代打の切り札として長く活躍。10年の.444を筆頭に巨人で代打率3割を6度も記録し、通算代打率.309は球団の代打起用200回以上の打者で最高だ。亀井善行も21年の開幕戦を含む2度の代打サヨナラ弾。高橋由伸は15年に代打率.395を記録するなど現役終盤は代打で貢献した。

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