Infoseek 楽天

大谷翔平 第2打席はバット粉砕されるも中前打 T・ヘルナンデスの満塁弾おぜん立てし1点差に迫る

スポニチアネックス 2024年10月9日 10時55分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第3戦 ドジャース―パドレス(2024年10月8日 サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、パドレスとの地区シリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で第1戦以来2試合ぶりの安打を放った。

 2回に無死一塁から一塁へのゴロを処理した一塁フリーマンが送球コースを消そうと内側を走っていた一塁走者マチャドに送球を当てて無死一、三塁にピンチが拡大。さらにボガーツのゴロを処理した遊撃ロハスが間に合わない二塁ベースを踏もうとしたがセーフとなり、一塁も間に合わず最悪のオールセーフ。三塁走者が還って同点とされた。さらにペラルタの2点二塁打、タティスの2ランなどで一挙6点を奪われた。ベンチに帰るとビューラーはグラブを投げつけ、さらにベンチに置いてあった黒い箱をベンチに投げつけるなど大荒れだった。

 その後に迎えた1―6の3回の第2打席。先頭のロハスが中前打で出塁し、大谷はカウント1―1から外角のチェンジアップにバットを折られながらも中前に落とした。さらにベッツも中前打で続いたが、脚を痛めているロハスが還れず、代走を送られて途中交代となった。しかし、1死後にT・ヘルナンデスに満塁弾が飛び出し、1点差に迫った。

 第3打席は5―6の5回先頭。この打席は右腕キングに対し、フルカウントからバックドアのスライダーを捉えて中堅へ大飛球を放ったが、中堅フェンス手前で失速した。飛距離は385フィート(約117.3メートル)でドジャースタジアムなど大リーグ30球場中4球場では本塁打の惜しい当たりだった。

 大谷はメジャー7年目で初のポストシーズン出場となった5日の第1戦の2回に同点となる3ラン。日本選手がポストシーズンで本塁打を放つのは2012年イチロー(ヤンキース)以来12年ぶり7人目。初出場で本塁打を放つのは初の快挙となった。しかし、第2戦ではダルビッシュの前に3打数無安打に打ち取られるなど4打数無安打。チームも敗れて1勝1敗のタイとなっていた。

 第2戦の6回表の死球を端に、ドジャースの右腕フラーティとパドレスの三塁手マチャドの言い争いに発展した。マチャドが6回裏のボール回し後に三塁からド軍ベンチ側にボールを投げ入れ挑発。ドジャースはこの映像を大リーグ機構に提出して検証を依頼したと、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が伝えるなど、遺恨が残る形で第3戦に突入していた。

 大谷はペトコ・パークでは通算12試合に出場して30打数4安打の打率.133、1本塁打。チームも今季1勝4敗で負け越した鬼門だ。その敵地で第3戦のチケットは試合前で既に完売した。関係者によれば、その多くがシーズンチケット保有者。公式サイトで転売する場合、購入者は郵便番号を登録する必要があり、サンディエゴ周辺の地域に限定された。近年は米プロスポーツ界全体で広まっているチケット戦略で、約200キロ、車で2時間ほどの距離のロサンゼルス周辺のファンは購入できない完全アウェーの中での試合だった。

この記事の関連ニュース