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大谷翔平 崖っ縁にも淡々「シンプルに2勝するだけ。終わったこと。後がない感覚が今の僕にはない」

スポニチアネックス 2024年10月9日 13時9分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第3戦 ドジャース―パドレス(2024年10月8日 サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、パドレスとの地区シリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で第1戦以来2試合ぶりの中前打を放ち、テオスカー・ヘルナンデス外野手(31)の満塁弾をおぜん立て。1点差に迫ったが、大谷の安打はこの1本のみでチームも惜敗。1勝2敗とパドレスに王手をかけられた。

 2回に内野陣のミス連発から奪われた6失点が重くのしかかった。3回にT・ヘルナンデスの満塁弾が飛び出して1点差に迫ったが、パドレスが8回2死から守護神スアレスを投入する執念の采配で逃げ切られた。大谷は9回も打席が回ってくることを信じて肘当てを装着し、バットを手に準備していたが、3者凡退に終わった。

 試合後、大谷は「あとはシンプルに2勝するということだけを考える。今日終わったことは終わったことで、明日切り替えて頑張りたいと思います」と話した。完全アウェーだったペトコ・パークの雰囲気を問われると「盛り上がっていて素晴らしかった。ポストシーズンだなと。ドジャースタジアムもそうですけど」と振り返った。

 逆転突破に向けての自信を問われると「今日も劣勢から追い上げたし、そこは自信を持っていい。あと流れを持ってこられれば2連勝できると思います」と言葉に力を込めた。今後に向けても「2連勝すればいいゲームだと思っている。後がない感覚が今の僕にはない。2連勝すればOKというゲームだと思っています」と話した。

 2回に無死一塁から一塁へのゴロを処理した一塁フリーマンが送球コースを消そうと内側を走っていた一塁走者マチャドに送球を当てて無死一、三塁にピンチが拡大。さらにボガーツのゴロを処理した遊撃ロハスが間に合わない二塁ベースを踏もうとしたがセーフとなり、一塁も間に合わず最悪のオールセーフ。三塁走者が還って同点とされた。さらにペラルタの2点二塁打、タティスの2ランなどで一挙6点を奪われた。ベンチに帰るとビューラーはグラブを投げつけ、さらにベンチに置いてあった黒い箱をベンチに投げつけるなど大荒れだった。

 その後に迎えた1―6の3回の第2打席。先頭のロハスが中前打で出塁し、大谷はカウント1―1から外角のチェンジアップにバットを折られながらも中前に落とした。さらにベッツも中前打で続いたが、脚を痛めているロハスが還れず、代走を送られて途中交代となった。しかし、1死後にT・ヘルナンデスに満塁弾が飛び出し、1点差に迫った。

 第3打席は5―6の5回先頭。この打席は右腕キングに対し、フルカウントからバックドアのスライダーを捉えて中堅へ大飛球を放ったが、中堅フェンス手前で失速した。飛距離は385フィート(約117.3メートル)でドジャースタジアムなど大リーグ30球場中4球場では本塁打の惜しい当たりだった。

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