男子ゴルフの国内メジャー今季第3戦、日本オープンは10日から4日間、埼玉県の東京GC（7251ヤード、パー70）で開催される。
今季から欧州（DP）ツアーを主戦場とする中島啓太（24＝フリー）にとっては、4月の日欧ツアー共催のISPSハンダ欧州・日本トーナメント以来、今季2度目の日本ツアー出場となる。さらに地元・埼玉での開催となれば、昨季日本ツアー賞金王が燃えるのも当然だ。
9日に公式会見に臨み、「この大会は地元での日本オープンですし、JGAさん主催の大会なのでかなり気持ちを入れて準備してきた。この試合に出場するにあたってDPは3試合くらい欠場する決断をしたけど、それでもやっぱりこの試合に出たいなと思って決めた」と明かした。
今季は3月のヒーロー・インディアンオープンで欧州ツアー初優勝を飾った。その後の5月のヨーロピアンオープンで6位に入ったものの、6月以降はトップ10がなく、「早い段階でインドで優勝を挙げることができて、凄くその時点ではワクワク感もあったけど、そこからなかなか思うようにいかず…。体の故障も重なって苦しい時間を過ごすことが多かった」と振り返る。ただし自身と懸命に向き合う中、プロ野球巨人ファンで菅野智之投手と親交のある24歳にとって勇気をもらう出来事もあった。巨人がリーグ優勝を飾り、「凄くうれしかったですし、感動もした」と明かした。
前週をオープンウィークとし、今大会に向けた準備に充ててきた。「本当に奇麗で素晴らしいコース。ラフはこれまでプレーしてきた中で1番長いなという印象があるし、本当に出すだけになる。入れないように。そして割り切ってあまり無理しないようにプレーしたい」と難コース攻略を思い描く。週末には地元の友人も多数来場予定という。「しっかりと予選は通りたいですし、優勝争いをして、最後は勝ちきってこの日本オープンを終わりたい」と力を込めた。