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野沢雅子の中国語、英語のAI声登場 青二プロとCoeFontパートナーシップ「演技の領域ではない声」

スポニチアネックス 2024年10月9日 22時10分

 声優・ナレーターをプロデュースする「青二プロダクション」とAIを活用したサービスの開発と提供を行う「CoeFont」が、AI音声技術を活用したグローバル戦略を展開するためのパートナーシップを締結したことを発表した。

 青二プロダクションに所属する声優たちの音声データを、CoeFontのAI音声技術で、英語や中国語をはじめとした多言語化への対応を行う。多言語化対応をした高品質なAI音声を、主に音声アシスタント(ex.Amazon Alexa、Google アシスタント)、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品(ex.Pepper、医療機器)等への提供・提案を進めていく。そして、グローバルな市場における音声認識技術の普及や社会福祉に貢献し、より多くのユーザーに、親しみのある声優の声でサービスを利用してもらうことを目指す。

 第一弾では、野沢雅子ら青二プロダクションに所属する10人の声優が参画。日本語で収録した音声データを、英語をはじめとする多言語のAI音声に変換し提供する予定だ。

 参画声優は、後日、順次公開させていただく予定。公開された野沢の中国語、英語に聞いた人からは驚きと期待の声が上がった。

▽青二プロダクション 代表取締役社長 竹内健次郎氏のコメント

「まず大切な事は、AIは人間をサポートするための道具であり、我々の可能性を拡大するために利用される技術である、という考え方です。人である声優が命を吹き込むことにより、生きたキャラクターが生まれ続けていることを全ての方々に理解していただきたい。今回の取り組みはAI音声技術を敵としてではなく、その声の持つ魅力を世界中で応援してくださっている皆様へ届けるための技術と捉えております。あくまでも声優の演技の領域ではない声の持つ魅力を演者の権利をしっかりと守りながら活用していくことを目的に、この度株式会社CoeFontと協業していく決断をいたしました」

▽CoeFont 代表取締役 早川尚吾氏のコメント

「日本の声優の皆さんの声の魅力は、世界を見渡してもトップクラスであると考えています。そんな魅力的な声の可能性を、声の権利を守りながら拡大するお手伝いをできることとなり、大変興奮しています。AIだからこそできる多言語化の領域で、日本の魅力的な声を世界に広められれば嬉しいです」

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