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【柔道】塚田真希新監督「若手の育成を重点的に」パリ五輪代表平均年齢は27・3歳…強化方針示す

スポニチアネックス 2024年10月9日 22時25分

 全日本柔道連盟は9日、オンラインで理事会を開き、日本代表の監督に男子は鈴木桂治氏(44)、女子は塚田真希氏(42)の就任を満場一致で承認した。任期は28年ロサンゼルス五輪までの4年。鈴木氏は今夏のパリ五輪までの1期3年に続く2期目、塚田氏は新任で、柔道日本代表としても初の女性監督誕生となった。

 茨城県出身の塚田氏は04年アテネ五輪で金メダルを獲得。指導者としても代表コーチとして16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪と2度経験し、東海大女子柔道部でも実績を挙げている。東京都内で開かれた会見で、9月に就任した山田利彦強化委員長も「女子、男子に限らず、一番の適任者として選考した。大学でも素晴らしい選手を輩出した。ご自身のチャンピオンとしての経験も思う存分発揮していただきたい」と期待を寄せた。

 13年に女子日本代表首脳陣による暴力指導問題が明るみになって以来、女性監督の待望論は絶えなかったが、10年以上の時を経て、ようやく実現した。緊張した面持ちで会見に臨んだ塚田監督本人も、「初めて(就任の打診を)聞いた時には、半分うれしい、励みになるなというのと、現実的に可能なのかで揺れ動いた。(選手とは)人と人として付き合っていくということを大事にしたい。学生柔道で向き合ってきた部分がどれだけ日本代表で通用するか。チャレンジ精神で臨んでいきたい」と抱負を述べた。

 今後は早急にコーチ人事を固め、強化方針を策定する考えで、「若手の育成を重点的に取り組みたい」と意欲を示した。21年東京五輪では25・1歳だった代表選手の平均年齢が、金1個を含むメダル2個と史上最低成績に終わった今夏のパリ五輪では27・3歳と高齢化が進んだだけに、若手の育成と底上げを念頭に強化プランを練る考えを示した。

 任期は28年ロサンゼルス五輪までの1期4年だが、最長2期8年で32年ブリスベン五輪まで監督を務める可能性がある。初の女性監督として、その先についても「次の世代につながるように(監督を)全うしたい」と話し、次期監督も女性に引き継ぐことへの意欲も示した。

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