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オリ 新監督に岸田投手コーチ就任 中嶋イズムの“後継者”

スポニチアネックス 2024年10月10日 5時23分

 オリックスは9日、来季の監督に岸田護投手コーチ(43)が就任すると発表した。11日に記者会見を開く。89年に前身の阪急からオリックスになってから初めての投手出身監督で、就任初年度の44歳は最年少。5位に沈んでリーグ4連覇を逃したチームが、フレッシュな力でV奪回を目指す。

 現役時代はオリックス一筋14年間で通算433試合に登板。19年に引退し、20年からは主に2軍投手コーチを務めた。先発では山下や東、中継ぎの山崎、宇田川ら、近年台頭してきた若手投手陣の成長に尽力した。

 今年6月に1軍に配置転換され、以降は3連覇を果たした中嶋監督の采配を間近で見てきた。中嶋監督が退任表明した翌日の7日には「ミーティング一つ取っても、重い言葉ですし、的確ですし、全てが勉強になった」と語り、5位の結果には「また来年頑張るしかない」と話していた。

 福良淳一GMは6日の退任発表時に「中嶋監督とともに積み上げてきたチームの進化の歩みは、球団にとって大切な財産」と話しており、新監督には中嶋路線の継承が求められる。選手、コーチとして在籍19年間でチーム状況に精通し、選手とも年齢が近く人望が厚い岸田コーチが適任という結論に至った。

 参謀役として水本ヘッドコーチの留任が濃厚で、今季限りで現役引退した比嘉、安達、小田も入閣予定。気鋭の青年監督のもと、名将が去ったオリックスの新時代が始まる。 (山添 晴治)

 ◇岸田 護(きしだ・まもる)1981年(昭56)5月10日生まれ、大阪府出身の43歳。履正社では1年夏に甲子園出場も登板機会なし。東北福祉大、NTT西日本を経て05年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックス入り。09年は先発で10勝。10年から救援に転向し11年はリーグ2位の33セーブ。19年限りで引退。通算433試合で44勝30敗63セーブ、63ホールド、防御率2・99。20年から今季までオリックス投手コーチ。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。

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