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28年ロス五輪へ パリ指揮の大岩剛氏に監督続投オファー 手腕高評価 C大阪も正式オファーで争奪戦へ

スポニチアネックス 2024年10月10日 1時1分

 日本協会が今夏のパリ五輪代表監督を務めた大岩剛氏(52)に28年ロサンゼルス五輪を目指す代表の監督就任オファーを出していることが9日、分かった。2大会連続で五輪本大会を指揮すれば日本初。すでにC大阪も来季監督就任の正式オファーを提示し、古巣・鹿島も含めて争奪戦に発展している。

 パリ五輪では海外クラブに所属する選手たちとは個別交渉が必要で、日本代表GK鈴木彩艶や同MF久保建英ら同年代の有力選手を招集できなかった。さらに年齢制限のないオーバーエージ枠も使用できない中、8強進出。任期満了に伴い大会後に退任していたが、日本協会は難局を乗り越えつつ若手を成長させた手腕を高く評価しているという。

 ロス五輪世代はFW後藤啓介(アンデルレヒト)やFW塩貝健人(NEC)らすでに海外でプレーする選手が多い。今後さらに若くして海を渡る選手が増え、欧州所属選手が多数を占める可能性が高い。日本サッカー界として五輪との向き合い方の岐路に立っているが、大岩氏の経験と実績が生きるはずだ。

 「サッカー界に携わっていきたい。あまりない経験をさせてもらったし、次に生かさなければいけない。クラブか、代表か?僕自身も分からないけど、準備はしていきたい」。退任時には今後も監督業への意欲を口にしていた。ロス五輪世代にあたるU―20日本代表は、来年2月にも始動予定。大岩氏の決断に注目が集まる。

 ◇大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年(昭47)6月23日生まれ、静岡県清水市(現静岡市清水区)出身の52歳。清水商(現清水桜が丘)から筑波大を経て95年に名古屋入り。磐田を経て03年に鹿島へ移籍し、Jリーグ初の3連覇を経験。11年元日の天皇杯優勝を最後に現役を引退し、同年から鹿島のトップチームコーチに就任。17年5月に監督昇格。18年はACL優勝へ導いた。21年4月にU―18、同年12月にU―21代表監督に就任。U―23代表を率いた今夏のパリ五輪は準々決勝で敗退。

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