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田崎史郎氏 自民裏金議員の非公認の線引きは「選挙区での支持率。どんなに頑張っても無理だろうなと」

スポニチアネックス 2024年10月10日 10時53分

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が10日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。自民党が9日の選挙対策本部会議で、派閥裏金事件に関係した前議員、選挙区支部長ら計34人の衆院選公認を決め、非公認は新たに旧安倍派の6人を加え、旧二階派を含め計12人となったことに言及した。

 非公認となったのは、これまで非公認方針が固まっていた旧安倍派の下村博文(東京11区、不記載額476万円)、西村康稔(兵庫9区、同100万円)、高木毅(福井2区、同1019万円)、萩生田光一(東京24区、同2728万円)、三ツ林裕巳(埼玉14区、同2954万円)の各氏と旧二階派の平沢勝栄氏(東京17区、同1817万円)の6人と、新たに非公認が決まった旧安倍派の菅家一郎(福島3区、不記載額1289万円)、小田原潔(東京21区、同1240万円)、中根一幸(埼玉6区、同1860万円)、越智隆雄(東京6区、同84万円)、細田健一(新潟2区、同564万円)、今村洋史(東京9区、同220万円)各氏の6人の計12人。

 旧安倍派「5人組」で不記載が1000万円以上の松野博一前官房長官(千葉3区、同1051万円)、旧二階派幹部で事務総長経験者の林幹雄元経産相(千葉10区、同1608万円)は含まれなかった。

 公認した裏金議員ら34人については比例代表への重複立候補を認めない。石破首相や森山裕幹事長ら党四役も重複立候補しない。比例単独出馬の可能性がある旧安倍派の杉田水脈、尾身朝子、上杉謙太郎各氏の扱いは判断を先送りした。

 石破茂首相は党首討論で、非公認の裏金議員が当選した場合「追加公認はあり得る」と明言。記者会見で「有権者に真摯に説明を尽くして理解を得なければ、国民の信頼を取り戻すことはできない」と強調した。

 田崎氏は、公認、非公認の線引きについて「自民党は今月初め内々で世論調査を実施している。新たな非公認6人は支持率が低かったので、地元の理解が得られていないという判断になった」と説明。

 そして「自民党は、今月2日、水曜日から6日まで世論調査を実施したんですね。先週火曜日に内閣が発足しましたから、その直後から調査した結果、彼ら(非公認の裏金議員)の選挙区での支持率は非常に低くて、野党の候補者と比べたら5ポイント、10ポイントの差ではなかったんですね。どんなに頑張っても、これは無理だろうなというくらい差が開いていた。それが非公認にした理由です」と言い、「調査を6日までやっていたので、データがまとまったのが6日の午後1時なんですね。午後1時から石破総理、森山幹事長、小泉選対委員長が話し合っているんですが、その時にデータを見て考え始めたってことです」と話した。司会の羽鳥慎一アナの「不記載額の多い、少ないということではないんですね?」には「それは全く関係なしです」と答えていた。

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