政治ジャーナリストの田崎史郎氏が10日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。石破茂首相が掲げる衆院選の勝敗ラインについて言及した。
衆院は9日午後の本会議で解散された。政府は同日夕の臨時閣議で第50回衆院選の日程を「15日公示、27日投開票」と決定した。衆院選は、2021年10月31日以来。小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りで初めて実施され、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。
石破茂首相は9日夜の記者会見で、衆院選の勝敗ラインについて自民、公明両党で過半数との認識を示し、成長と国民所得の拡大を図るために地方創生を進めていくと強調。今回の解散を「日本創生解散」と位置付け「国民の信任を得て、新政権の掲げる政策の後押しをお願いしたい」と語った。
田崎氏は、石破首相が掲げる勝敗ライン、自民公明で過半数について「歴代政権は、自公で連立を組んでいるから自民党単独じゃなくて公明党も含めた数で過半数取れればいいでしょ、というのが勝敗ラインとして堅持してきたことなんですね」と説明。「これまでは、まあちょっと低いんじゃないのって、われわれは思った。それは自公で過半数を取るのは当たり前の様子だったんですね。でも、今回は果たして自公で過半数取れるのかなというぐらいちょっと厳しい選挙になっていると思います」と指摘した。
そして、「もう1つは今回のことで自民党内で主流派と非主流派の対立関係が非常に険しくなって、自公で過半数となった場合、公明党が20議席の半ばと仮定したら自民党は50議席減らしても自公過半数ということになりかねないんですよ。それで非主流の人たちは結果を容認するだろうかと。いろんな動きが出てくると思う」と自身の見解を述べた。