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ベッツ 2戦連続マルチ安打と復活の要因はSNS断ち「ポジティブな雰囲気を味わいたかった」

スポニチアネックス 2024年10月10日 14時19分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第4戦 ドジャース8-0パドレス(2024年10月9日 サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、パドレスとの地区シリーズ第4戦に「1番・DH」で先発出場。3打数1安打1打点、2四球で勝利に貢献。チームは打線の爆発で大勝し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

 初回の第1打席は二ゴロに倒れたが、1-0の2回2死一、三塁の第2打席は相手先発・シースの外角スライダーを狙い、右前適時打を放ってリードを拡大。これでシースをマウンドから引きずり降ろした。

 5-0の4回の第3打席は四球で出塁後、ベッツの中飛で好走塁を見せ、二進。さらにT・ヘルナンデスの三塁線を抜けそうな打球で本塁生還を狙った。ただ、この打球は三塁手・マチャドのグラブに当たった後、不運なことに三塁塁審の腕にも当たり外野まで抜けず。マチャドが素早く打球処理し、本塁へバックホーム。大谷はアンラッキーな形で本塁憤死となり、6点目は得られなかった。ベンチに戻ってリプレー映像を確認すると、珍しく怒りの感情をあらわにし、同僚・カーショーらが思わず驚くシーンもあった。

 前日の第3戦に敗れ1勝2敗となり「負ければ終わり」の崖っ縁で迎えた第4戦はベッツが2戦連発となる先制ソロを放つと、2回に大谷、ベッツの連続タイムリーで加点。3回にはスミスが地区シリーズ初安打となる2ランを放てば、7回にはラックスにも2ランが飛び出すなど打線が爆発。12安打で8点を奪った。

 ベッツは前日の試合で先制ソロを放ち、2022年のポストシーズン以来30打席ぶりにHランプを灯すと、2戦連続2安打の活躍。この日の試合後の取材で、自身のSNSの閲覧を全て止めたことを明かした。第1、2戦で安打が出ず、誹謗(ひぼう)中傷などの批判コメントが相次いでいたとみられ、「ポジティブな雰囲気を味わいたかった」と説明した。

 また、移動日には約400スイングの猛練習もこなしており「1試合ずつ、1イニングずつ戦うだけ。(練習で)私はヒットを打つために振り続けた。それだけ。努力するだけ。私は自分の役割を果たしたいだけ。それだけに集中してきた。練習のやり過ぎは気にしていない。努力しないよりはやり過ぎたほうがいい。球場に着いたらすぐに室内ケージに入って、グラウンドに出るまでそこから離れない。そして戻ってきて、また打つ。それが私のやってきたこと」と説明。この日の試合についても「緊張していなかった。楽しんで、笑ったり、冗談を言ったりしていた。これから何をするか分かっていた。直面しなければならない課題も分かっていた。でも、みんな楽しんでいた。楽しかったし、大丈夫だと分かっていた。まだ第5戦がある。今はそれに集中している」と力強く話した。

 これで対戦成績を2勝2敗のタイに戻し、本拠で11日(同12日)に行われる第5戦へ望みをつないだ。第5戦に勝利すれば、リーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。

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