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大久保博元氏「大谷選手のような発想はなかった」ドジャース地区S第4戦の勝因は?重なる「10・8決戦」

スポニチアネックス 2024年10月10日 15時45分

 楽天監督、巨人打撃チーフコーチを歴任した大久保博元氏(57)が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。この日行われたパドレスとの地区シリーズ第4戦に勝利し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻したドジャースの大谷翔平投手(30)についてコメントした。

 この日大谷は「1番・DH」で先発出場。3打数1安打1打点、2四球でチームの8―0大勝に貢献した。これでポストシーズン4試合で16打数4安打1本塁打4打点2四球。

 前日の第3戦ではパドレスに競り負け1勝2敗と、負ければ終わりの崖っ縁に立たされたが、大谷は「後がないという感覚自体が今の僕にはない。(第4戦以降は)2連勝すればOKというゲームだと思っている」と話し、“2連勝”や“2勝”という言葉を計4度も繰り返し前を向いた。

 大久保氏はこの大谷の発言について「この言葉でベッツやチームメートも“それだよ!”って思えたと思う。完全に大谷がチームリーダーになって、一丸になれた。負けたらこうなるっていう情報を削いでくれて、2連勝すればいいんだっていう状況をつくってくれたことが今日の勝ちにつながったと思う」と分析した。

 続けて「我々の時代はその不安を消すために、とにかく練習で追い込んで追い込んで戦うっていうことをやってたんで。大谷選手のような発想はなかった」と現役時代を回顧し、「日本の子供たちにとっても凄くいい言葉を発してくれた」と称賛した。

 特に短期決戦では“気持ち”の部分が勝敗を左右するケースも多い。大久保氏は再び自身の巨人現役時代を振り返り「(試合の前日は)もう寝られないです。名古屋で10・8に中日と巨人でやったときに、僕ベンチにいましたけど。あの落合博満さんの(宿舎の)部屋をのぞきに行ったらバット振ってるんですから。選手たち全員、夜中の1時でも(部屋の)明かりがついてました」と証言。1994年10月8日にナゴヤ球場で行われ、巨人と中日の最終戦時の勝率が同率首位で並び、勝利したチームがリーグ優勝という伝説の一戦を思い返した。

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