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加藤登紀子歌手活動60周年 豪華ゲスト祝福、明菜からは手紙が…「あと10年頑張る!」

スポニチアネックス 2024年10月10日 15時55分

 シンガー・ソングライターの加藤登紀子(80)が10日、都内で歌手生活60年を記念したコンサートを開いた。

 真っ赤なドレスで登場したステージでは、自ら訳詞したフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフの「愛の讃歌」で幕開け。堂々と歌い上げると、「今日はピアフの誕生日なの! あと私の母と父が結婚式を挙げたのも、10月10日なの!!」と満面の笑みを見せた。

 ステージでは、次女で歌手のYae(48)と小林亜星さんが書き下ろしたCM曲「酒は大関」熱唱。続けて、歌手で俳優の池畑慎之介(72)、料理愛好家の平野レミ(77)、デヴィ夫人(84)などたくさんのゲストが壇上で節目をお祝い。

 歌手の南こうせつ(75)は「きのう身体の検査をして、身長を測ったら3センチ小さくなっていました」と驚きのエピソードを開かした後、「登紀子さんは、いつも時代と向き合っているんですね。いまという時代といつも向き合っている。誰が悪いというメッセージソングではなく、いつも愛をうたっているんです。それがとても良いなと思っています」と称えた。

 和やかなムードが広がった舞台では、駆けつけたゲストらと「大関」の樽で鏡割りをして大盛り上がりに。全員と乾杯すると「私のような幸せな歌手はいないと思います」と感謝した。

 60年の歌手生活の中では、スタジオジブリのアニメーション映画「紅の豚」でヒロインの、マダム・シーナを務めたことも。宮崎駿監督からは「もっと遠くへ、長生きして下さい 紅の豚より」とメッセージが寄せられた。

 5人組グループ、ゴスペラーズを呼び込むと、映画の主題歌「時には昔の話を」で共演。バイオリンの優しい音に合わせ、美しいハーモニーで会場を酔わせた。歌唱後5人は「登紀子さん、おめでとうございます」と祝福。代表して村上てつや(53)が「登紀子さん、走り続けて下さい。僕たちもずっと追いかけます!」と語り、固い握手を交わしていた。

 会場には歌手の中森明菜(59)から「心に響く曲をご提供いただき感謝しています」という手紙が読み上げられると、楽曲提供した「難破船」について「この曲を作ったとき、私自身は40歳を過ぎていたんですけれど、なんとなく20代の頃の恋愛を歌っていて。ちょうど明菜さんが22歳の時だったから、『あなたがふさわしいと思うわ』と直接カセットを渡したのがきっかけ」とエピソードを披露。「いまも歌ってくださっていると聞いて、とてもうれしく思っています」と呼びかけていた。

 代表曲「百万本のバラ」を歌う前には「歌手として巡り合った歌は、時代の荒波を超えていく力強い歌だった。そして私が作ってきた歌たちも素晴らしい人たちが歌って下さった。60年。すごい年月ですけど。歌手を続けることはもう無理かもしれないと思ったときもあったんです。歌を離れても大丈夫と覚悟を決めたこともあったんですけど、歌い続けることで道が開けてきたように思います」と涙声で続けた。

 「膝が上がらないとか、華麗なる加齢との戦いがあったんですけど、いまとても元気です! だからあと10年ぐらいは頑張ってみようと思います」と宣言。大きな拍手が送られていた。 

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